« ラジコンヘリの選定・整備 | トップページ | 組立・調整 その2 »

2013年2月19日 (火)

組立・調整 その1

ラジコンヘリはトイヘリとは違って調整するには知識が必要である。その上ヘリはもともと不安定なもので、その上きちんと整備調整されていないと練習にもならない。

ちゃんとできているか判定するためには飛ばせないといけないという矛盾に初心者はぶち当たる。ちゃんと飛ばせる人に見てもらうことが出来ればそれに越したことが無い。飛ばせる知り合いがいない場合は、親切な模型屋さんを探した方が良い。それが早道であり結果的に安く済ませることになる。
そうはいってもそういった恵まれた環境の人ばかりではないだろう。そういった人にこの記事が多少なりとも役に立てれば幸いである。
ここでは思いつくままポイントを述べることにする

 

ラジコンヘリの組立自体はスケールヘリでも無ければ難しい作業はほとんどない。基本に従ってきちんと組めばいい。
まず精密機器のお約束事でねじはしっかり締める。特にヘリは振動をなくすのは困難なので金属同士のネジの固定にはネジロックを使わなければならない。回るものは軽く回らなければならない。歯車はバックラッシを適切に取り、サーボのリンケージは正確に特にスワッシュプレート回りは正確に組む必要がある。
プラモデルよりも部品がしっかりしているので組立は楽だ。絵の豊富な説明書の場合も多い。
しかしなにがどういう役目をしているのか解らない初心者に取って調整は簡単ではない。
調整のポイントを思いつくまま記載することにする。ただし機体によってはこれらの調整方法が使えない場合もあるので出来るだけ理屈も述べて応用が効くようにしたい。

 

スワッシュはピッチ(揚力)とエルロン(ロール軸の回転)、エレベーター(ピッチ軸の回転)をコントロールするのでサーボは3個以上必要である。ピッチは全体を上下させ、エルロンとエレベーターはスワッシュを互いに90度ずらして傾けることで同時に複合して操作できる。素直に考えればピッチとそれ以外では機構的には別だが、実際にはスワッシュの上下と傾きだけですべてのコントロールが出来るので3個のサーボで適当に上下動を加減すれば上下も傾きもコントロールできる。このためピッチやエレベーターのサーボという名前がついていても実際は3個のサーボの動きの組み合わせで3種のコントロールを実現しているのが最近は普通である。
しかも各サーボに必要な力も均等に分散され易い。
サーボの配置は120度均等が最も多いが、スワッシュがよじれて上下しないように少なくともどれか一つはよじれないように機構にするのが普通でありリンクの方法は3個とも同じというわけでは無い。
3
個を同時に動かして各舵をどのように区別しているかというとこれは送信機の内部で計算している。必要な各舵の量から3個のサーボの必要な動きを計算で求めている。

従ってサーボは送信機が考えているように動かないといけない。これは単にサーボの配置の名称を1203サーボなどの正しい名称を選ぶだけでなく、サーボがきちんと強調して動く必要がある。
サーボの腕は円運動をするのが普通なので、サーボからの腕がまっすぐスワッシュに伸ばしていても始まりの角度があっていないと同じ角度を回転させてもスワッシュはまっすぐ上がらない。
従ってサーボが基準位置にあるときにサーボのアームは同じ角度でスワッシュに向かっていなければならない。この基準位置はピッチがニュートラル、すなわちローターの羽根が水平の時にサーボの中心になるようにするのが一般的だ。ラジコンヘリの場合は、宙返りが出来る機体が多いのでピッチはプラスにもマイナスにも同じ量だけ動けるようにする場合多いからである。
この合わせ方はモーターへの線を外してモーターが全体に回らないようにして送信機と受信機のスイッチを入れ3軸ジャイロの場合は説明書に従って設定モードにしてジャイロの働きを殺してからピッチを50%の出力にして行なう。ピッチの50%の出力はスロットルレバーの真ん中の位置とは限らないことに注意する。ピッチカーブの設定でどうにでもなる。あくまでも出力を送信機のピッチカーブなどのメニューで確認して50%にする。
このとき送信機のレバーの横に付いているサブトリムもメニューから設定するサブトリムも0にして置くこと。

このようにしてサーボの腕をメインシャフトに一番直角に近くなる溝を探して取り付ける。サーボ自体は斜めに付いているかもしれないので基準はあくまでもスワッシュの嵌まるメインシャフトと腕の角度である。

腕はスプライン(溝)のせいで飛び飛びの角度でしか調整できないのでこのときにメニューの中のサブトリムで正しい角度になるように調整する。もっともシャフトと直角かどうかなんて調べるのは難しいが、この後で述べるスワッシュレベラーも利用して調整する。

Photo

サーボからスワッシュへ行くリンクの長さが正しくないと折角アームの角度を正しくしてもスワッシュは正しくまっすぐに上がってくれない。この逆も同じことだ。かなり手間のかかる調整だが、スワッシュレベラーを使えば正しいかどうかだけは簡単にわかる。

                             ローターもフライバーも外した状態で写真のスワッシュレベラーをシャフトに差し込んでスワッシュのサーボのリンクの部分にレベラーの3個の突起を載せる。突起の大きさがあっていないといけないし、穴とシャフトにガタの出る隙間があってもいけない。

このときレベラーとサーボへのリンク部との隙間が3個とも無く、スワッシュを目一杯上でさせても隙間が出なければ良い。50%のピッチでアームがシャフトと直角かどうかは正確には解らないが、ピッチだけを動かした時にスワッシュが水平を保ってくれことの方がはるかに重要である。
手間は掛かるがこの調整はきちんとやること。スワッシュレベラーは必需品と考えた方が良い。同じ機種の人から現場で借りても使った方が良い。

なお、スワッシュが1203サーボでない方式の場合は別の正しい調整方法を見つけなければならない。

スワッシュの水平出しが終わったらローター周りを取り付けてスワッシュとローターのピッチとのリンクを繋ぐ。
フライバーがある場合はフライバーを経由して接続する。

送信機のピッチの信号が真ん中(50%)の時にローターのピッチが水平になるようにするのが基本である。

フライバー機の場合のローターのピッチはフライバーと成す角度でありフライバーレス機の場合はシャフトの上部に水平のピッチの目標となる治具がある場合が多い。ただし、フライバーレスではデジタル式のピッチゲージが使えるのでこの場合この治具は使わなくても0度を設定できて簡単である。

ローターのピッチは動きすぎても失速などの悪影響がでるし、3軸ジャイロの中には指定された最大ピッチ以外では動作がおかしくなるものもあるので指示された角度に設定した方が良い。

大きく動きすぎる場合はアームの穴位置をずらして調整するといい。ただし、実際に動く最大の角度は各舵の動作が複合した時に起きるので各舵を目一杯動かしてもちゃんと動くことを確認する。
ピッチの限度はトラベルアジャストやデュアルレートと呼ばれる送信機のメニューの機能を使って設定する。
送信機の中にはリミットアジャストなどといって複合した時の最大角度を設定できるものもある。ただしどちらにしろサーボの動作角度にはもともと限度があるのでそれの制限が増えることはないので必要な角度は動くように物理的にリンクなどを調整すること。

 

Photo_2

フライバーの場合はフライバーの羽根のついたバーが軽く上下に動かなければならない。ここが少しでも堅いと折角のフライバーの利きが悪くなり安定性が損なわれる

 

 


Photo_6

このための専用ツールとしてボーリンクトリマーが市販されている。器用な人はペンチでリンク(樹脂の方)をかみかみしてゆるくしている。

 

 


 


Photo_4

ボールリンクは調整時頻繁に取り外するがボールリンクプライヤーがあると途中で妥協したくなるほど指が痛くなることがない。

これは結構持っている人の方が多い。

 

 

 

 

 

ベルトの張りは、張力調整用のプーリーが無い機種では(それが多いが)正確な調整は難しい。強すぎるとベルトの寿命が短くなり、弱すぎるとスリップしてテールの制御がおかしくなる。

強すぎても大概は緩むので弱すぎるよりは強めの方が良いだろう。

 

Photo_5

ピッチを測るのにピッチゲージが必要である。デジタル式のピッチゲージは使い易いがフライバー式の場合はフライバーとの角度の差を読み取るので使えない。

 

 

 

フレームはカーボン製のものが多いが電線と触れる可能性のあるエッジは紙ヤスリなどで落とすこと。そうでないと電線とこすれてそのうちショートして墜落ということが起きるかもしれない。

 

ジャイロのセンサーは指定の両面テープを使うのが原則である。特性が合わないものを使うとジャイロの性能に大きく影響する場合がある。

« ラジコンヘリの選定・整備 | トップページ | 組立・調整 その2 »

趣味」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/563069/56797785

この記事へのトラックバック一覧です: 組立・調整 その1:

« ラジコンヘリの選定・整備 | トップページ | 組立・調整 その2 »