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2013年3月22日 (金)

8の字飛行までの練習(実践編その1)

長かったがいよいよ楽しい飛行である。飛ばせるようにうまくなって行く日々も無駄な墜落や怪我がなければわくわくして楽しいものだ。

飛ばせる人に機体の確認をしてもらう

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さて最初から自分で飛ばすなとは、なんだが重要なことである。その機体がちゃんと飛ぶ機体になっているかどうかは飛ばせない人では判断できないからである。ちゃんとした模型屋で買ったならば組み立てキットの場合でも完成したときに飛ぶ機体になっているかどうか見てもらえるはずである。ちゃんと飛ばせる知り合いがいる場合はその人に頼んでも良い。まともな模型屋なら、完成品がちゃんと飛ぶとは限らないことも初心者がちゃんと調整できないことも知っている。あまりにも飛ばすのがうまい人の場合は初心者の頃のことはすっかり忘れている人もいるので、あくまでも初心者向きの設定をしてもらうようにくれぐれもお願いすること。

ただし忙しいと、機体の細かいことまで見ないでとりあえず飛ばしてしまうかもしれないが、スロットルカーブ、ピッチカーブとエクスポがホバリングがしやすい設定になっているかどうかは見てもらおう。見てもらうといっても一通りは自分で設定はしておくのは当然である。そうでないと自分で設定できなくなる。
初心者に見てもらうのは自分一人で見るよりはましだが、大事なポイントを外す可能性が高いので、模型屋の店先でも良いので確認してもらうべきである。 

初めての飛行
さてちゃんと飛ぶ機体だと確認できれば、もし飛ばなくても自分の腕のせいである。あとは練習すれば良い。

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さて最初はアメンボという虫のアメンボのあしを広げたようなかっこの棒を付けて機体が傾いても倒れにくいようにするものを使いたい人もいるだろう。確かにちょっとしたミスは防げるが長い棒の先にボールが付いているものをぶらさげることになるので揺れを増幅するなどの副作用も多い。気持ちの上での安心感という効果はあるので、それはそれで大事な効果だが、ひっくりかえらないように練習できるようになったらできるだけ早めに外さないと練習の妨げになる。
アメンボに慣れるとアメンボ依存症になるのでホバリングがふらふらしながらでもドスンと落とすことなくできるようになったら意を決してアメンボを外すこと。


 

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テールから先に着地すると、シャフトドライブのべベルギヤなどはまず確実に壊れ、ベルト式の場合でもベルトが傷みやすいので、テールの尻尾の下部に飛行機用の軽いタイヤをねじ止めして、この被害を軽減する方法も結構行われる。これはヘリの重心が大きく狂う元になってない限り特に早く外す必要はない。これがあるとヘリの修理が結構減る。ただしこの車輪が付けにくい機体を買ったときに泣きを見ないようにこの車輪からわざと着地するような癖は付けない方が良い。


さて飛ばす前に少なくともその日の最初の一回は機体をしっかり点検する。サーボのリンケージやローター周りのねじの緩みは致命的な場合が多い。金属同士のねじの場合は特に緩みやすい。完成品でも金属同士のねじのくせにねじロックが効いていない例はいくつも見ている。メインローターを左右のピッチ軸(スワッシュからのリンクを受ける部品)をつないで止めるネジは緩みやすくて見過ごしやすいので注意する。テールローターをテールローターに止める芋ビスも緩みやすいので注意する。どちらも緩めば墜落に一直線につながるなるネジである。

機体は必ず風上(無風の時は風が吹いてきそうな方向)に機種を向け自分は真後ろにつくこと。風上へ向かうのと風下へ向かうのではむずかしさが全然違う。

高く上がると太陽で機体の向きが見難くなることがあるので太陽の位置を確認しておくこと。ヘリの場合晴れた日のサングラスはヘリの姿勢を見るための必需品と言っても良い。

電源は必ず送信機、本体の順に入れること。最近のヘリ用2.4GHz送受信機はこの順番を間違えても安全なものがほとんどだとは思うが、そのうちどういう機体を飛ばすかわからないので、ここはかならずこの鉄則を守った方が良い。(受信機の電源が本体と別の場合は送信機>受信機>本体)。 

さて電源を入れ終えたらゆっくりスティックをあげて機体が浮きあがろうとするのを確認する。ただしまだ浮き上がらせてはいけない。浮き上がる前にエレベーターやエルロン、ラダーを操作して機体が正しく動こうとすることを十分に確認する。正しい操作を体に覚えさせるようにしっかり確認する。
この次に一旦スロットルをゆっくり下げてローターの回転を停止直前くらいまで十分下げる。慣れないうちはスロットルを急におろして機体を損傷する場合が多いのでスロットルは必ずゆっくりおろすことを習慣づけること。これは意識してやらないと身に付かない。
一旦ローターの回転を下げるのは組み立て不良を発見するチャンスを増やすためである。組み立て不良のほとんどは異常な振動を誘発する。この振動は共振周波数で最大となるがそれを超えると逆に小さくなる。一回目に回転を上げた時はローターがまっすぐになっていないので大きな異常な振動が発生するのがふつうである。2回目はローターのバランスは取れているはずなので異常な振動が発生してはならない。
最初は異常な振動の加減がわからないかもしれないが、毎回やっていれば実際に異常が起きた時に気付き易い。

さて次はいよいよ浮上である。よほど厚かましい性格でもなければ、最初の浮上は緊張することだろう。意を決して、そしてできるだけゆっくりスロットルを上げて少しだけ浮上させる。怖くなったらいつでも「ゆっくり」おろすこと。このときちゃんと設定できていればスロットルのレバーが真ん中か、その少し下あたりで浮上するはずである。
思ったよりも高く浮き上がってしまった場合でも事故を防ぐのに止むを得ない場合でもない限りスロットルを一気に下げてはいけない。ほとんどの場合ゆっくり降ろしても安全である。まあ間違って高く上がって機体が危険なほど斜めになった時も逆にちょんと打てれば良いが慣れないと打ち過ぎて事態を悪化させる場合もあるので出来るだけ低い位置で練習した方が良いだろう。

 

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スロットルとピッチのカーブがちゃんと調整できているならモーターの回転は十分にあがってから、ピッチが効いてゆっくり上がるはずである。ただし、バッテリーの状態や気温により浮き上がり方が異なるので毎回全く同じ上がり方になるとは限らない。気になるのならこれは、ちゃんとした送信機の表面についているスロットルとピッチ専用のトリムで調整する。このトリムは、スロットルレバーの最大と最小は保持してくれるので、ホバリングで使うあたりだけうまく調整してくれるはずである。

最初のうちは機体のコントロールができなくてお願いだから止まってくれと叫びたくなる気持ちになるだろう。最初はそんなもんである。危なければゆっくり降ろせば良い。降ろした位置がまだ安全な場所なら人が機体のうしろに移動しても良いが、そうでないならば手で機体を持ってもとの安全な場所まで戻す。このときスロットルはくれぐれも動かないように注意すること。

メインローターが上から見て右回転の機体はテールローターが左へ押す力を生むのでこの力を補正するために浮き上がる前に少しだけ右にチョンと打って少し右へ傾けた状態で浮上させるとほぼその場に留まっていられる。とはいえ実際は機体のバランスが悪いのか、風のせいなのか、傾きの角度が悪いのか判別できるようなら初心者じゃない。
とくに3軸ジャイロ機は完全に浮かび上がってからでないとジャイロが正しく働き始めないので、ゆっくり上げようとしている間は、ジャイロが暴れるものもあるので、そういう機体では危険を覚悟でジャイロの不安定な時間を乗り越えなければならない。

とにかく、上げては降ろし、上げては降ろしを繰り返し、5cm程度楽に上げられるようになるまで練習する。3軸ジャイロの場合はもう少し高く上げないと難しいかもしれないが、上がり過ぎると機体と心が痛むことになるので無理して上げる必要はない。この時点ではスロットルをゆっくり上げ下げしながら正しく舵が切れるようになるのが目的である。ヘリが動く向きとは逆にちょこんと舵を打ってヘリをできるだけ留まっていられようにする。エルロンを打つとスロットルも知らず知らずに動くので上下も変わりがちになるので同時に上下もコントロールする。舵の打ち方が正確になるにつれ上げても良い高さを高くしよう。
先に5cmまで上げると簡単に書いたが実際には5cmの高さでホバリングするのは相当うまい人でないと無理である。実際には30cm以下に抑えられれば上等である。へたっぴのうちほど高く上げたくないのに実際には低い高さで安定させるのはむずかしい。なんとも厄介なことであるが、意外と早く簡単には墜落しない程度にはなるので、それまで神経を擦り減らすような高度をできるだけ上げずに舵を取り敢えず正しい向きへ打つという練習を頑張ってもらいたい。

そのうち、あっちこっち、ふらふらしながらでもだんだん長くホバリングできるようになってくる。1分近くホバリングできるようになったら腰から胸の高さくらいまで目標を上げるようにする。この高さでは地面効果(ローターの半径程度以下で発生する)がなくなりので、フワフワした感じが減りホバリングが簡単になる。舵の向きを正しく打てないうちはホバリングの安定もむずかしい高度で練習しなければならなかったので、実は大変だった。これで最初の壁を越えることができた。

ここまでくれば後はほとんど地面効果のない高さで練習するようにする。地面効果はホバリングをむずかしくくさせるが、このむずかしさはホバリングの練習に寄与するより足を引っ張る方が多いだろう。

この時点で、曲がりなりにも機体の制御ができるようになっているはずである。機体のお尻を自分の方に向けてではあるが、なんとなく前後左右に動かせるようになっている。

したがって地面効果の影響も逃れて機体を正確に前後左右に動かす練習ができるレベルになった。

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