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2014年8月20日 (水)

Spitfire Mk24

梱包材製の機体もなかなか良い

最近、バルサ製のフリトン君(Fliton EXTRA260mini)を良く飛ばしているので、やはりバルサの方が良いのだろうというものがいる。
まあ、勘違いの多い2代目の悪者だったりするが、はっきり言って、井戸端のおばちゃんのたわいのない会話と同じくらいの意味しかない。
梱包材製は手軽で簡単に修復できる場合が多いが落とさなくても長い間に狂いが出るのか特性が悪くなる場合が多いようである。これは、発泡材の特性が影響しているだろうが、カーボンバーや、カーボンロッド、航空ベニヤやバルサを使うことで寿命が延びる。しかし、さすがに何度も墜落させると、ぐしゃぐしゃになり、直すより買った方が良いということになる。何しろ梱包材は安い。
長く飛ばしたいならバルサの方が持ちがいいが、しかし、それは墜落させない腕のある場合である

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軽いハードランディング程度なら良いが、限度を超える衝撃でバラバラに成り易い。梱包材なら発泡用の瞬間と硬化剤であっという間に直るところが、一回も着陸させないうちに廃機に成りかねない。バルサの機体は手作りでも作れるので、腕さえあれば、写真のようにバラバラでも直すことが出来る。もちろん新たに作って方が簡単ではある。(ちなみにこのバラバラの機体をもらったTKD氏は直すと豪語している。まだ作っていない機体が80機くらいあると言うのにどれだけ奇特な奴だ。もっともこのバラバラの機体にこっそりサインしたのはひとりではないはずだ)
結局、どちらが長持ちするかは、飛ばす腕と修理の腕前に掛かっている。


それでは、どちらが飛ばし易いかというと、これは、それこそ機体の構造の問題である。
梱包材だけで作った機体は、さすがに充分な剛性を維持するのが難しいが、バルサでも、主翼はカーボンなどのカンザシは使わなければ持たないので、どう補強するかの問題である。一般に梱包材機の方が、剛性が低いが、がちがちの機体が飛ばし易いとは限らない。車のハンドルに遊びが必要なのと、柳に風、太陽と北風のように、適度な柔軟性は安定性を増す。
最近の研究では、人間の視覚は単純な反射作用でも0.1秒以上、情報として知覚するには0.5秒掛かるそうである。
何も考えない単純な反射でも0.1秒掛かるので、実は人間は無意識に予測しながら生活しているようである。
試しに止まっているエスカレーターに乗ってみると良い。いまどきエスカレーターに乗れないという人は珍しいが、止まっているエスカレーターでは足の位置を間違えて見事にけつまずく。そうならない人は人間でないか、単にエスカレーターに今まで乗ったことが無いかである。(もうひとつどちらでも、つまづかないないように訓練するという方法もある)
従って突発的なことに関して視覚だけに頼っていると最短でも0.1秒対応が遅れるのである
急な飛び出しに間に合わないのは当然である。これも考えたりすると、事態を把握するだけで0.5秒掛かるので、何も考えずに反射神経だけで避ける練習が必要である。ただし、反射神経で判断できるのは、何かが飛びだして来たとかいう単純なことだけである。
突然何かが飛び出してきたが、必死で(無意識に)ハンドルを切ってたまたまサボイヤを壊しただけで済んだとかいうのが真相で、その他は脳内の妄想である。
人間は脳内で時間のずれを都合よく処理するのであるが、正しい現実であるとは限らない。

いまだにスタートの合図に音を使うのは、人間の場合もコンピューターのデータ処理と同じで音声の方が処理速度が早いからである。
従って危ない場合は、パッシングよりもクラクションの方が早く危険を伝えられる。

まあ、そんなわけでラジコンの機体も、外乱に対してある程度勝手に補正してくれる方がどうせ突発的なことに対しては、反応が遅れるのだからありがたい。
このためには、ある程度機体が柔軟な方が良い場合がある。
同じスローフライトでも機体がふにゃふにゃのトレトレ君の方がTBS954(Dualsky Yak-54)より風の強い日には飛ばし易い。
機体が振られても尻尾がしなって舵が反対に引っ張られ、安定するようである。
ただし、ふにゃふにゃしていれば良いってもんじゃなく、乱れが収束するような設計になっていないと駄目である。
頭使わずに楽をしようとしてはいけないのである。

飛行機用のジャイロ

ヘリの場合はジャイロで行えば、遅いジャイロセンサーでも一秒間に20回くらいは制御できるだろうし、サーボの制御信号も1秒間に50~100回くらいらしいので、充分人間よりは早く制御できる。ヘリは何しろ機体の向きをジャイロ効果で換えることで制御しているので、動作は単純である。
しかし、飛行機の場合は、力任せで飛んでいるのでなく、ロマンティックに風に乗っているので風の向きと相対速度がわからなければちゃんとした制御が出来ない。
最近ヘリの6軸ジャイロがうまくいっているので飛行機用の6軸ジャイロが良いなどという人がいるが、飛行機の原理がわかっているとは言い難い。
6軸ジャイロは、回転と加速度を測って積算(もしくは微分)すれば、水平線が何となくわかるだろうが、対気速度はわからない。 速度はGPSまで搭載すれば何となくはわかるだろうが、大事な風の動きを失速するかしないかの瀬戸際で判断できるほどの精度はとてもじゃないが無理である。

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ラジコン技術に乗っていた6軸ジャイロ+GPSの例をちらっと見たが、搭載した飛行機は、あのどうあがいても安定するTechoneのセスナである。

ジャイロ無しでも空戦に勝利

こんなのでこの製品を使うと落ちないって言われても、もともと落とすほうがおかしい代物である。なんかだ怪しげな宗教や健康食品と同じ匂いがする。

もっとも飛行機でのジャイロの効果を完全に否定するわけでない。これを使えば風の向きがびょんびゅん変わる日や、翼端失速し易い飛行機を飛ばすのには楽であるのは間違いない。飛ばせないのが飛ばせるくらいには条件が良くなる。
ただし、風に乗ってコントロールするのでなく、風の影響を無視して(キャンセルして)飛ぶのでこんなのに慣れると、風に乗って飛ぶことをいつまで経っても覚えないことになる。

ところで、翼端失速し易い飛行機ってフランケン零のことでしょうか? そういえば、工具箱の中になぜか飛行機用の3軸ジャイロが転がっている…

ホビーキング

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ホビーキングのDurafly Spitfire Mk24の機体を見た時、思わずパルピテーションをこぴっと感じたでごんす。 日本と大英帝国はやはり島国つながりからかどうなのか、結構こだわる機体がある。
これが、アメリカなら、やはり大陸的で、飛行機は直線的で生産性の良さそうな、馬力に頼った設計が多いように見える。
金ならあるさ、と札束で頬をはたくような感じで、壊れた飛行機を空母からはたき落して、新しい飛行機をばんばん補充するようなやり方は、島国の貧乏人には無理である。
スピットファイヤの、作るのが大変な、だだっ広く薄い楕円翼、薄い翼のために胴体寄りにしかメカを入れられなかったのだろう主脚、コクピットで立ち上がっても前の地面が見えるとは思えない異様に長い鼻。もっともエンジンが液冷で細いので顔を風防にくっつけるか、横は何とか見れたらしい。速度が遅いときなら横から顔を出すという手もあるのだろう。
いずれにしろ、かなり個性の強い形状である。その上、迎撃機としての性能が良くて改良をかさねながら、2万4千機も作ったらしい。
Mk24というのは最後のシリーズである。翼の先端の形や風防、エンジンが最初のころとはずいぶん違うらしいが、どこからどう見てもスピットファイヤである。
EPOという梱包材製で、塗装している。やはり戦闘機はフィルム貼りのぬぺっとした外観は合わない。
おまけにサイズが自分好みの1.1m翼で3S2200mAhのLiPo、フラップ付きとあっては、如何にかみさんにちょろまかすかを考えてポチルのは時間の問題であった。
在庫切れだったのが、在庫ありになったのを知った時にポチってしまった。
ホビキンは品物は安いが、送料はまともに掛かる。従って重量の限度一杯に買うのがコツである。
ところが、以前出ていたあと何グラム買えまっせ、旦那、という表示が出ない。仕方ないので、先へ進んでPaypalの承認まで行っても残りの重さが出てこない。ここはキャンセルしようとしたがキャンセルボタンが見当たらない。
おまけにいつまで経ってもオーダーで支払いの承認待ちの状態になっている。
気持ちが悪いで、この状態を止めてもらうために、ホビキンの「Contact Us」に連絡した。イギリスの植民地だったのに、すっかり広東人化していると思われる香港人のスタッフに連絡した。(本当に香港人かどうかはわからないけど)
「あのー、重量がオーバーしたので注文を止めたんですけどぉ、キャンセルできないんですけどぉ。注文のシステムって残りの重さがわからなくなってなって使いにくいんでねえの?」というような意味のいい加減な英語を送った。変な訛りは、いい加減な英語を表現するための演出である。
すぐ返事が来たが、「キャンセルしたから安心してね、何かあればいつでも聞いてね」ってだけで、システムが変わったことについては一言もない。多分、なぜそんななことを気にするのか理解できないのだろう。
しっかり、キャンセルって表示されるようにはなったが、出来れば注文も無かったことにしてもらいたかったが、説明するのが面倒なので諦めることにしよう。

ところで中国製の機体でEPOとかいう表示の材料が多い。この機体もそうである。なにか今一つわからないので調べてみた。化学(バケガク)の分野は覚えることが多くて記憶容量の少ない自分としては苦手である。
梱包材で良く使われる発布スチロールはEPS(Expznded PolyStyrene)だがEPOは Expanded PolyOrefinのことだとある。ポリオレフィンって何のことだかよくわからなかったが、ポリエチレンやポリプロピレンがポリオレフィンの代表的な材料だということである。
なあんだ、EPEとEPPのことである。確かにEPSよりは高級そうだが、それほど画期的という材料ではない。

組立

今回はEMSで頼んで6日目に届いた。シンガポールからである。香港はEMSで3日もあれば届く場合がおおいが、ホビキンの場合は発注して手続きが進んでもすぐに飛行機に乗るわけではないようで、これでも早い方である。
さて組立は、プラモデルより簡単である(新品ならね)。ほとんど出来上がっているので、エルロン、フラップ、エレベーターのヒンジを取りつけ(ラダーだけはなぜか最初から組み立ててある)、受信機の設定をして、舵のニュートラルと舵角を合わせれば、後は、鉄砲やらアンテナ、フィレト(翼根の整流用の湾曲部材)を付けて終わりである。
取説が無駄に長く英語なので作業するよりそれを見る時間の方が長い。写真は何が写っているかわからないようなものだし、ひょっとして、ものすごく重要なことを書いてあるのかという心配をしなければ、読み飛ばして適当に作っても特に迷うようなところはない(多分)。
しかし、ラジコンなので当然100%順調というわけにはいかない。

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今回も、片方のエルロンのヒンジを取りつけるボスが高くてヒンジが浮き上がるので、リューターでウィーンと削った。
ラダーも設計が悪くて、ロッドの穴位置を変えても指定の舵角を得られなかった。取敢えず送信機の動作範囲の設定を最大に広げたが、ラダーの舵角が小さいと風の強い日の地上滑走がむずかしくなる。
ちょっとラダーの舵角に関しては不満だが飛んでるときはそれほど動かさないので妥協してちゃちゃっと完成。右側の車輪が出なくなるトラブルがあったが、主翼を一旦外してコネクターをしっかり差し込んで動作確認をして準備完了。
エルロンは、チャンネルに余裕があるので当然別々のチャンネルで設定。こうすることで送信機の設定で簡単にエルロンの下げる量を減らすことができ、旋回性能が良くなる(旋回時の外側のエルロンの舵角を小さくすることで抵抗が内側より小さくなる)。

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いざ河原空軍基地で初飛行のため作業台に置いて各舵の効きを確認し、離陸のために脚を降ろそうとすると、右側の脚が出ない。
どうやら、コネクターが原因ではなかったようだ。墜落させない天の神様の配慮と言うことにして、ディスプレイモデルとして観賞。う~む、これで機体の寿命が延びた。家に帰って原因調査。


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この機体の引込脚はA1スカイレーダーやFMSの零戦と同じく、ウォームギヤでスライダを動かして脚を回転させる方式である。両端はマイクロスイッチで感知し、過負荷があると自動的に停止する優れものである。普通のサーボを使ってロッドで出し入れする方法と比べて断然扱いやすい。普通のサーボのように瞬間的に出し入れできないが、この方が実感的である。


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A1のときは、モーターの内部にゴミ(接着剤が剥がれたもの)が入っていて動作不良を起こしていた。今回は、マイクロスイッチが壊れていた。A1のときに予備を買っていたので、その部品と交換。腕が良ければマイクロスイッチだけの交換も出来るだろうが、あっさりと電装部品を一式交換した。これで快調に動作するようになった。


初飛行

無事な最後の姿になるかもしれないので入念に記念撮影。幻の機体にならないよう必須である。
おっと、撮影で満足して忘れるところだったが、舵の動作チェックをして、滑走開始。

引込脚といっても、脚はかなり斜め前に出てほとんど主翼前縁付近なので前転はしにくいようだ。ただし、同じスピットファイヤといっても石井模型のものは、かなり後ろに付いている。主翼の厚みは石井模型の方が薄いようだが、足の位置はホビキンの方が実物に近いようである。
ただし、主脚が重心よりもかなり前の場合、前転はしにくいが、着地のときにお尻がくるっと下がり易くなるので、迎角が上がり揚力が増すのでバウンドするように地面から浮き上がり易くなる。固定脚の尾輪式と同じである。

初フライトは見事に成功。トリムが全く取れていなくて、右側に強く当て、エレベーターをうんと下げて、ようやく安定して飛んだ。
速度を上げると、急角度で上を向いて上昇しようとするのでエレベーターで抑え無ければならない。
モーターグライダーのOriolenほどではないが、フルスロットルは、エレベーターを強く下げなければならないので、速度を上げて飛ばしたければスロットルにエレベーターをミキシングさせた方が良いだろう。
エレベーターのトリムをかなり下げても、ハーフスロットル以下で水平飛行している。
浮きが良いということは、着陸が伸びやすくて難しくなるが、幸いフラップが付いているので目一杯下げて着陸。
しっかりバウンドしたのに、フリトン君と同じように考えて着陸復興させなかったので、前転した。まあ、脚が壊れなかったので無かったことにしよう。証拠の動画を消してしまえば誰にもわからない。

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2回目のフライトは、別に何も考えずに普通にと飛ばしたら、離陸したとたんコントロールできなくなって麦畑に墜落。


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なんと、エンジンの部分に大きな亀裂が

しかし、他のところは大丈夫なので、瞬間接着剤と硬化促進剤で10分後に復活。
しかし、一体全体どうしてノーコンになったのだろうと言っていたら、師匠がひとこと「速度不足」。
一応ちゃんと加速したつもりでも、実際には速度不足だったようだ。ラジコンは、遠くから見ているし、速度計も付いてないので、速度や飛んでいる正確な位置を見極めるのはむずかしい。
幸い泥を落とせば簡単に接着で直った機体は、墜落したとは思えないほどきれいに直っている。証拠の写真を始末すれば何事もなかったかのように2回目の飛行を行うということに出来るぞ。
今度は、尻をちゃんと上げて、勝手に浮かび上がるまで加速。そして何事もなかったかのように離陸。
そして、着陸


教訓

離陸のときは、速度やパワー不足で浮き上がって失速した時の心構えをしておくこと。
失速のときの基本は、迎角を下げながらパワーを上げることである。迎角が失速角のままではパワーを上げても非力な場合は、失速がひどくなるだけである。

そういえば以前、フランケン零やバルサ零で何度かこういう墜落をやっている。
いつまで経っても懲りないのである。

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