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2016年5月

2016年5月18日 (水)

なんちゃって飛行機

Cimg0108

お気に入りになったふくろう号であるが、、飛行機としては、とんでもない飛行機である。
まず顔がでかすぎる。もろに顔で風切って飛んで行くが、後ろに大勢の乱気流を残していく。

またデカイ顔の割に舵の位置が重心に近すぎる(顔は関係ないかも^^;
そのため普通の機体なら大暴れするくらいまで舵を大きく動かさないと利かない。舵を大きく動かすということは、戸板を立てたようなものなのだからで当然ブレーキも良く掛かる。
主翼が下がる方は旋回の内側なのでブレーキが掛かるのは構わないが、外側でブレーキがかかると曲がりにくくなる。

このふくろうの翼形は、ただの板なので、間違ってもベルヌイの定理など持ち出す必要のない斜めになって飛ぶことで揚力を得ているが、それでも斜めになっているので正面から見ると、エルロンとして下がっている外側の翼の方が内側よりずっと面積がでかい。
それで外側の方がより抵抗(抗力)が大きくなり、折角内側へ曲がるつもりでエルロンで傾けても舵を切っている間は曲がるのを大きく邪魔するので旋回がむずかしいのである。

機体が斜めになればエレベータを引けばエルロンを戻しても翼の上反角で水平に戻ろうとするのを抑える程度のエルロン方向の力で良いので、何とか曲がれるようだが、当然こんなややこしいことが起きるのでは、操縦が面倒である。
考えながら飛ばすと、すぐ地面に呼ばれてしまうので、エレベーターを使って旋回させることに慣れていないと、風に流されて、偽物ふくろう事件を引き起こしかねない。

こういうときは、エルロンディファレンシャルを使うのが常道だが、幸い、エレボンでもこの設定が使えた。

エレボンなのでエレベーターとしての同じ舵を使うのでちょっと心配したが、ちゃんとエルロンとしての操作のときだけディファレンシャルが効くようになっていた。

ま、JRの飛行機用のプロポ(手投げ用の軽いXG8)なので、自分よりは賢いのである。

顔の方が上がっていれば、舵を切ってもので、ちゃんとした翼形よりはとは言わない)エルロンが下がる旋回の外側はよくブレーキが効くはずである。

これで、素直に曲がってくれるようになった(多分動画の撮影時はその設定の前)。

ついでにラダーのミキシングも掛けて、ラダーの操作でエルロンの動作をするようにしたが、おかげで、エルロンとラダーとエレベーターとを同時に使うと内側の舵が垂直かと思うほど曲がる。
おかげできゅっと曲がってくれるようになった(地面に向かって急カーブを切らないように > 自分)

サーボはテープを巻いて、瞬間で付けていたが、2回も剥がれた。やはりブレーキがよくかかっているのだろう。
まあ、接着がまずかっただけなのだが、こういうときは、お気に入りの弾性接着剤スーパーXGの出番である。

風と顔の乱流が複雑な干渉を起こすのか、風の乱れを受けたりすると急に失速に入ったり上昇したりするが、重心さえ前の方であれば、簡単に失速から回復する。
それに主翼の先っぽに上反角がかなり付いているので左右の安定性は高い。逆に急旋回は思いっきり傾けてエレベーターを使って旋回する必要がある(ディファレンシャル付けたので改善すると思うけど)。

まだ、4機も売れ残っているので(あ、一機は自分の予備機で残しておいてね)、師匠になり替わりご購入を
m(_ _)m
もっとも、くせがあるので、初心者には、もっとちゃんとした飛行機が飛ばせるようになってからが良いと思うけど…

低速で脚を降ろしてふんわりと着地させるには、折り畳み式の脚が邪魔するようだ。これは、脚を下へ伸ばすと重心が前に移動して、その力で機体が上を向くのを邪魔するのだろうが、腕が良ければ、脚を振りまわす力を利用するとか工夫のしどころがあるかもしれない。
脚の上側におもりを貼り付けて輪ゴムか何かで速度が落ちたらちゃんと脚を出すとかの工夫も面白いかもしれない。

運動の機敏性を求めるなら、尻尾をVテールにするためにサーボを2個追加すれば良いだろう。
デカイ顔に隠れそうなくらいの大きさの尻尾だが、直進の安定性には十分貢献しているようなので、大きめの舵にすればちゃんと効いてくれるだろう。

しかし、これは飛行機じゃなくて、ふくろうなので優雅に飛ぶのが本来の姿だと言っておこう。
本物のふくろうが機敏で無ければ生きてはいけないとは思うが、自分のイメージではヘロヘロ号のようにくねくねと飛んではいけないのである。
健気で可愛いふくろうなので、獲物を捕る時もそっと静かに背後から上品に近付いて獲物に、あれ、いつの間においでになったんですか、と思わせないといけないのである。 (^ ^)

Cimg0112 へろへろ号は、余計な構造の表面のフィルムが、あちこち剥がれかかってボロボロで速度もでにくいが、ほぼ一瞬でターンができるなど(ただし速度とスロットルが必要)運動性能は良い。くるくる飛行用に空力的にに洗練されているからだろうが、別にふくろうではないので、これはこれで構わないのである。
運動性能が高い分、風には強い。ただし地上にいるときの方が風で飛ばされてあちこち壊れる。

どう撮影しようと、かっこ良くは撮れずに、愛嬌が出てしまう、ふくろうは、ふくろうなりに、悠然と上空を静かに舞ってくれればいいのである。

Cimg0107 と、いいながら、実は、プロペラを大きくした ^^;
振動でモーターの取付ビスがゆるみ、ビスの頭とモーターが接触して、パワーが出ずに上昇できなくなるトラブルが生じたのである。
それでモーターの固定を木ネジから、M2のネジ+平座金+バネ座金+ネジロックという、「羹に懲りてなますを吹く」対策をしたついでに、そこらに転がっていた、ヘロヘロ号用のペラに変えたのである。

直径が一回り大きくなりピッチも上がったのでパワーは余裕である。モーターの方は元々十分なパワーがあったので、カッコつけて少ないパワーにしていただけなのである ^^;

小さなパワーでも飛ばないはずはないが(その分腕が必要)、やはりパワーに頼ってしまう軟弱な自分であった。

おかげ様で手投げも楽である。勢い付けなくても上を向いたまま、ひょいと離せば軽く飛んで行ってくれる。
かっこつけて、水平に近い角度で勢いを付けて投げる必要などないし、また、すっと離せば飛んでってくれるので、ペラで指をはたかれる心配も減る。で、この軟弱さは甘んじて受けることにしよう ^^;

ところで、飛行音はうるさくなった。パワーが上がれば騒音の出力も上がるからだが、実はそこらに転がっていたペラが少し傷ついているというのが主な原因である。普通は多少の音は気にならないが、ふくろうは静かに飛ばなくてはいけないのである。

Cimg0099 こちらは、オーストラリアのアボリジニの武器ではなく、80歳を優に超えるK氏の自作機で初飛行である。
ま、ブーメランとほとんど変わらず、無事に戻って来てくれたら、うれしいのも一緒である。
くるくる回りながら飛んで行くのかと思ったら、くの字の頭を先頭に普通に飛んだ。

このK氏は、危険な人物だと思っている人間も多く、トンでも無い機体を飛ばす才能があるが、実は危険だと喧伝したいる人間より、事故につながりそうな墜落は少ない。
以前、ヘリの具合が悪いから、いっぺん飛ばして見てと軽く言われて飛ばそうとしたことがあるが、サーボががくがくとしか動かないので、上げた途端に安全におろすことしか考えられなかったような機体を、それなりに平気で飛ばすK氏である。
年季もだてじゃないのである。

無尾翼機は、翼の形状がむずかしそうである。
ブーメランなら(揚力を発生させるために翼と同じように膨らんでいる)、くるくる回るので、テイルローターの壊れたヘリが意外とまっすぐ降りるのと同じで、姿勢はそれほど乱れないが、このブーメラン形の飛行機はくるくる回りながら飛ばすと、滅茶苦茶操縦が難しそうなので、さすがのK氏もまっすぐ飛ばしている。そういえば、ふくろうの作者の変態:S氏も同じような機体を持っていて、最初のうちは、くるくる回していると思ったら行先は地面に一直線だった ^^;

このブーメランをまっすぐ飛ばすには、後退翼の先端を、捩じり下げなどで負の揚力にして、水平尾翼のように縦の自立安定性を得るのが普通らしい。
K氏は、その用に作ったと主張している。
それと、重心のいちも普通の機体よりシビアらしい。

Cimg0100 それをK氏は、初飛行の直前に、おもりを適当にちゃちゃっと載せて解決した。
ちなみに、そのバランス用の錘は、石ころである。
そこらに転がっていた石ころである。

こんな厄介そうな機を(写真を見てマトそうな機体と思う人は、ぜひ写真をクリックして拡大して見ていただきたい!)80超のK氏は、ひょいと投げていとも簡単に飛ばした。

初飛行の後、原寸大の図面をくれると、のたまったが、丁重にお断りした。

ただの、まっとうな人間である自分には、この大きくて面倒くさそうな翼をきちんと作る腕など、どだい持っているわけがない。

それにこのブーメランがちゃんと飛んでいるように見えるのは、翼がちゃんとできているからではなく、何となく飛ばしてしまう常人の想像を超えるオーラのせいかもしれない。

ま、飛行機はポイントさえ押さえていれば、適当に作っても飛ぶというのは、間違いのない事実だが、ものには限度いうものがある。
まだまだ、修行の道半ばのまっとうな人間には理解の及ばない世界である。



2016年5月 5日 (木)

フランケン零号、飛行への苦難の歴史

Cimg0069


がんばれ、くまもん!

フランケン零号、飛行への苦難の歴史

ラジコン飛行機は、カッコにつられてスケール機を、それも第二次世界大戦の戦闘機を買うもんではないと昔から言われているようである。

Cimg0363 かくいう自分も、RC飛行機を始めた最初の機体こそモーターグライダーだが、一か月もたたないうちに、ゼロ戦をそれも引込脚のゼロ戦を買ってしまったのである。
零戦は、脚が真下に降りるので重心位置と主脚が近く前に引っくり返り易い。
まずは、コンクリートの上で滑走の練習である。
ヘリは何とか墜落させない程度には飛ばせるようになったが、飛行場長の、じさまのお達しで「ヘリも満足に飛ばせない奴が飛行機やっても模型屋喜ばせるだけだ」
解禁がでて最初の機体こそモーターグライダーだが、ついついカッコで選ぶミーハーな自分

Cimg0416 しかし、いくら地上を走れるようになっても零戦をいきなり飛ばすのは無謀である。
昔から零戦搭乗の前に、まず赤とんぼで練習するのが鉄則である。
(え、なにか問題でも?)

Cimg0432 零戦は満を持しての待機。
まずは梱包材でできたコンポ号で練習。
(眠い)

Img_5216 コンポ号のよう素直な機体は飛ばすのはすぐ慣れる。
特に昔のヘリは1秒目を離したら墜落するような根性悪の機体だったので、失速を別にすれば舵は充分切れるのである。

しかし、足りない脳味噌でも着陸が問題になるのは理解できるので、着陸を重点的に練習。

Cimg0763 着陸も何とかできるようになった。
(なんとかね)

Cimg1518 しかし、零戦だとこうなる。
だって、ヘリと違って空中に止まれないだもん

Cimg1843 発泡用の瞬間接着剤で胴体は簡単に直るが、カウリングはどんどんフランケン状態に

Cimg1845 同じ墜落でもコンポ号の場合は被害が少ない。

Cimg1989 水性スプレーでお色直しもして修理完了
(かえってフランケン度がアップしたような)

Cimg2179 さすがに黄緑では気色悪いので色の少ない水性塗料は諦めプラモ用の零戦色でスプレーし直し。
しかし厚化粧で見栄えはアップしても、スプレー3本半はかなりの重さに・・・ ^^;

Cimg2613 すぐ直るのは良いが、またも墜落。
修理の腕は上がるけど ^^;

着陸のときよりも空中での失速の方が高い位置から落ちるため怖い。
油断して速度を落とすとあっという間に翼端失速する。

Cimg2979 ラバウルでは補給もままならず満身創痍状態
戦地ではきれいな零戦とは無縁である。

Cimg2990 それでも頑張るのだ!

ちなみに、この写真のようなような離陸か角度を取ったらあっという間に失速。
実際にはゆっくり上昇しなければいけない。

Cimg2993 しかし、またもやジャングルへ

Cimg3137 復活

Cimg3161 やられたぁ 脚が畳まれているのは、こけたあと脚が大丈夫か確認したのだろう。
着陸時にコケても、飛行中の失速に比べれば全然平気である

Cimg3190 復活

着陸の転倒くらいでほとんど壊れないくらいには着陸に慣れた

Cimg3418 失速の墜落だと、こういうことになりがちである。

モーターマウントはとっくに工場純正部品から現地調達品に

Cimg3513 着陸もこの程度なら上出来
なにせ、まっすぐ脚が下に降りる零戦である。
ちょっとした石でもすぐ転ぶ。
滑走時はエレベーターを引いて石を避けてゆっくり走らなければならないのである。

Cimg4299 しばらく墜落がなかった思ったら、久しぶりに痛い墜落
2カ月ぶりくらいか?

しばらく墜落が無かっただけに気持ちが萎える。

Cimg4327 大規模な改修による。復活!

まあ、新しい機体を見つけたので、受信機を移し替えたのである。
色がグレーなのは、スプレー4,5本分の塗料を吹き付けるという危険な重量増を避けたためである。
少しは学習しているのである。

Cimg6071 大改修後は、失速しても回復が早くなったが(軽くなったので)、
それでも相変わらず低速での翼端失速はまだまだ起き易い。

Cimg4327_2 折角、大改修しても、良い気になって飛ばすほど、日に日にフランケン度が上がる

塗料の余分な重量増がなくても、ちょっと油断するとあっという間に翼端失速が始まる。
結局、オリジナルのままでは、普通の人間の反射神経しか無い自分には翼端失速にヒヤヒヤしながら飛ばさなければならないのである。

これが、本物だったら敵からみれば戦う前に勝手にどんどん墜落する、一体なんなのって いう戦闘機である。
もっとも零戦といっても、作っているのは、どっかのかっこだけのものまね国である。
しかし充分楽しませてくれた愛着のある機体である。
それに、我が国も、御維新このかた諸外国にサルまねと馬鹿にされていたのである。努力して世界でも一流の工業製品を生産できるように なったのはつい最近である。
零戦の頃は、まだまだ基本的な技術力が未熟で、高性能のエンジンをつくりだすなんて、まだまだ絵に描いた餅のようなものである。

戦後、平和のおかげでようやく高性能な工作機械を輸入し改良し使いこなすことができるようになって依然と打って変わって安物の代名詞だった made in Japan を高性能の代名詞にまで育てたのである。
もっとも、最近は目先の利益ばかりの追求と、つまらない規制の数々で過去の栄光に頼る体たらくである。
島国根性を克服しようとしたはずなのにまたぞろ狭い了見が恥ずかしげも無く巾を効かしている。
made in Chinaと馬鹿にしているといまやドローンでは先進国であることの意味に気がつかない。

かの国の最大の問題は、問題が無かったことにして進歩を阻害する封建体制である。

これは日本も他人ごとではない。

良い世の中が続かないと、良い零戦のラジコンも作れないのである(って問題か)

その前に目先のフランケン零を何とかしたい。

偉そうなことをいっても結局目先のことに目が行ってしまうのが、小さな島国の国民の徳川様の世から染みついたサガである ^^;

そこで翼端失速対策を検討した

翼端失速は、翼根よりも翼端から失速しやすいため起きる。一度起きると片翼を真下にした方がより安定するのであっという間に横倒しになる。
はっきり言って人間の反射神経で対応できない恐ろしい安定状態(!)に簡単に陥るのは、設計上の問題である。

従って人が乗って操縦する機体では許しておけない特性である。
模型の場合には、安全な場所で飛ばす分には、心と財布が折れるだけで済むので、この業界ではあまり目くじら立てないのが普通なようだ(下手な規制をすると進歩も阻害される)。やはりそこは自分でなんとかするのがおとなの趣味である。
基本的には、翼端から失速しないような翼の形状にすればいいのだが、たとえば矩形翼の方が翼端に流れる気流の影響で翼根から失速するので翼端失速はしないといわれる(もちろん自分で横倒しにすれば同じようにはなる)。
翼端が大きいので翼端に逃げる風の影響が強く出て有効な迎角が下がるからだろうが、しかし、こんな効率の悪い設計を戦闘機に採用するはずがない。
矩形翼では高性能な機体は作れない。

Wing5

日本の戦闘機で良く採用された翼端失速対策は有名な捻り下げである。
図は「一式戦闘機 「隼」 研究所」より
隼についてのこんなに詳しい資料があるなんて感謝 といいつつ勝手にリンク ^^^;

これは翼端の翼の形状を翼端以外と比べて迎角の小さい形状にすれば良いという単純な発想だが、翼の設計は少し複雑になる。
発泡樹脂性の模型の場合は主翼の先端を少し削れば簡単に出来そうである。

 

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隼は、前進翼という主翼が翼端に近づくにつれ後ろでなく前に出てくる形状で、翼端が失速すると揚力の中心が後ろにずれるのでさらに縦の安定性を狙った設計も採用している(主翼の前縁は機軸に対しほぼて直角だが後縁が前進しているので翼形全体ととしてはかなりの前進翼になる)。
そういえば零戦もこれほどではないが前進翼である。

 

Cimg3594

やはり隼は、かっこいい

そういえば、脚が極端に弱い隼はずっと部屋の天井からぶら下がっている ^^;

さて、いきなり翼を削る前に、翼端失速の効果を試してみよう。
実は、3軸ジャイロを使えば、人間には不可能な速さでバランスを取って翼端失速を防いでくれるはずである。
翼端失速もはじめのアンバランスは小さいので素早く反応すれば大きく傾くことを防げるのである。

ただし、3軸ジャイロや3軸ジャイロ+3軸加速度センサ(よく6軸ジャイロという間違った呼び方をされる。物理を多少かじったことがあるなら恥ずかしい呼び方だと分かるだろう)では、大気速度や降下速度が取得できない。

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飛行機の揚力は、大気速度の二乗と失速するまでは迎角にほぼ比例するので(オフセットのある線形)これらを考慮しないと適切な速度と高度のコントロールができないのである。

 

Photo

降下時は迎角は降下速度によって実際の進行方向が変わるので迎角も影響を受ける。フランケン零号、飛行への苦難の歴史

ジャイロセンサーや加速度センサーだけではピッチ方向の正確なコントロールは出来ないどころか、邪魔をするのである。

特に零戦のような着陸時に微妙なコントロールを必要とする尾輪式では害が大きく、こんなのに頼っていたら何時まで経っても尾輪式をまともに飛ばせなくなる。

Cimg5788 とはいえ、背に腹は代えられないので、翼端失速を防ぐ効果を調べるために3軸ジャイロを付けてみた。

その効果は絶大で、すとんとまっすぐ落ちる速度になるまで失速は始まらない。
もっとも、着陸時は、しっかり邪魔をしてくれるし、飛んでいるときも風に乗って飛ぶのでなく、無理やり風を切り開いて飛ぶ感じで、おもちゃを飛ばしている感じである(もともとおもちゃだけど ^^;

Cimg7290 というわけで、翼端の上面を削った。

Nejiri 左右方向を圧縮して捻り具合を見やすくした写真だが、先端だけ上面が下がっているのが分かる。
下面の後縁側を屑っても迎角を下げることはできるがエルロンが翼端付近まで来ているので今回は上面だけにした。

Cimg7340 実際に試してみる。

大成功である。

こんなことならもっと早くやっておけばよかった ^^;
あれだけおびえていた翼端失速が驚くほど起きない。

Photo_2 しかし翼端失速が起きなくなり、モーターも少し強いのに変え急な旋回もできるようになるとGが強いときに、万歳するのが目立つようになった。 \(^o^)/
それに、離陸直後など動きが鈍くなったり、まっすぐ飛ぼうとしない時がある。

機体が長年のダメージで剛性が無くなっているようである。

Cimg75562

機体の変な動きはともかくとして、機体が柔くなっているのは間違いないので主翼の裏にカーボンの平板を埋め込んだ。
赤い線の下に3分割して埋め込んだ。
これで新品の時よりも剛性が上がったはずである。

万歳は圧倒的に減ったが、やはりローパスから左旋回するときに旋回が鈍くなったりするのは相変わらずである。
突然よくなって旋回し始めることがあるのも同じである。

機体を眺めていると突然ひらめいた。そういえばカウリングがフニャフニャなので、飛んでいるときに変形するかもしれない。

Cimg7550 アルミ板を貼っての修正っぽくなっているが、所詮アルミ箔である。裏からのメンディングテープでばらばらにならないようになっているだけで簡単に凹む。
そこで、別の機体から取ってきたカウリングと二重にして隙間に適宜接着剤を流し込み強度をあげた。

Cimg7647

効果はてきめんである。
離着陸時の扱いの難しさは別として、飛んでいるときは、普通に飛ばせるようになった。
なんだか拍子抜けになるくらいである。

かくしてフランケン零はようやくまともな機体になった。
乱暴な操作では失速するが、以前だったら間違いなく墜落していたのが、スタント機ほどでないにしろ、墜落までにすっと立ち直ってくれるようになったということである。
相変わらずフランケン度はかなりのものだけど ^^;


しかし、飛ばすのが楽になれば、飛ばす回数が増えるというわけではなかった。

機体の性能で言えばスタント機の方が上で、操縦は楽チンである。
機体性能で劣るスケール機は心のゆとりがある時に、じっくり飛ばすのに向いている。
間違っても、特攻のような飛び方はいけないのである。

最近は出番が少なくなったが、普通に飛ばせば、心配することなく普通に戻ってくる。
もっとも着陸後に戻ってくる途中で小石にけつまずいてこけるのは相変わらずである ^^;

2016年5月 1日 (日)

RCふくろう

伝説のふくろう

00013mts_000013580 かつて、ふらふらと夕方に飛んで行った場所に翌週からふくろうの撮影オタを呼び寄せたと言われている伝説のふくろうである。
ずっと向うの対岸の森ならいざ知らず、河原の真ん中のしけたが木数本しかないないところにふくろうが住み着くと思う神経を疑いたくなるが、ともあれ時間が経っているのでもう飛ばしても問題がないだろう。
ふくろうがどんなところに住んでいるかよく調べて来てもらいたい。


Cimg8761

さてその某氏製作の師匠の店オリジナルのふくろうがまだ売れ残っていたので一羽買ったのである。
この柔らかくてでかい顔と、普通に作れば航空法の規制にも掛からない200g未満の機体は、まともに頭の上に落ちてもまず怪我などの心配はまずない。
また軽くてもヘロヘロ号のように車の中に置いてるだけであちこち壊れるようなヤワさも無い。


Cimg0081

舵のデフォルトは無尾翼機と同じように主翼の補助翼だけでこれをエレボンとして使う。
従ってサーボも2個だけで、マスキングテープで巻いて、接着剤で主翼に貼り付ける。


Cimg0083

あとは、ぺぺっとモーターをネジ止めし、受信機とアンプを両面テープで固定し、バッテリー(2セルの450mAh程度)を重心調節しやすいように長めにマジックテープを貼って完成である。
小一時間もあれば完成する。


で、早速試験飛行。

顛末は、見てもらえば分かるが、ちゃんと飛びます。 ^^;
ちゃんと設定さえしっかりしていれば。ちゃんとね。

顔がでかいため、速度を無理に上げると不安定になるという元所有者の情報があったのでパワーの出ない小さなプロペラにした。
これは手投げの時に、指をペラで打つのを避けやすいようにと言う目的もある。
モーターが真ん中にあるというのは、何かにぶつかったときには安全だが、手投げのときには重心付近をうっかり持つとモーターが回る時に手を叩かれる。

飛行は、エレボンだが、主翼先端の強い上反角でかなり安定していて速度も低いため初心者でも飛ばしやすいだろう。
ただし、舵の効きは充分利かさないといけない。
大体30度くらい動くようにしたが、スタント機のホバリングの時の舵くらいで、スケール機では暴れてあっという間に墜落するほどの舵の角度である。

重心は、テスト中は前の方が安心である。
機体の作者が重心はプロペラ付近にしないと手の上に止まらないとうるさく言っているが、テスト飛行中は揚力中心より(CL)絶対に重心(GC)が後ろに来ないようにしないといけない。
重心が前の方にあると、低速でエレベータの引きが不足するいわゆるノーズヘビーになるかもしれないが、この機体の舵の配置では、重心がCLより後ろになるとエレベーターの向きを間違えるよりも恐ろしいことになる ^^;
安定して飛ぶのが分かったら少しずつ重心を合わせて行けば良い。
何しろエレベーターの向きを間違えても普通に飛ばせばなんとなく飛んでしまう軽い機体なのだから

RCふくろうに興味があればKCショップへ 多分、まだまだあると思う

おまけ

Us_air_force_b2_spirit

B2のような尾翼がない無尾翼機では、後退角のついた主翼の先端に捻り下げを施して水平尾翼の効果と同じものを得ている。

失速は祟りじゃない

またぞろ、河原空軍基地では、第二次世界大戦中のスケール機の墜落が多い。
スケール機の特徴を理解していないと、くるくると墜落させることになる。

Photo ほとんどは、あの怨霊伝説が生まれるほど多くに機体に生き血を吸った、ま正面のだだっ広い麦畑に落ちる。
「怨霊によってノーコンになったんだ」と良く弁解を垂れるが、もちろん本当はただの操縦ミスである。
まあ、フランケン零で数々の墜落を経験してきたこの自分が言うのだから間違いない(キッパリ)。
まあ、墜落の危険のあるマニューバ(操作)を、安全な場所でやるという良識を持っているだけ感心と言っておこう。


大体、第二次世界大戦の戦闘機なんて、運動性能にまさに命を掛けているのだから、物理法則を無視してスケールを小さくしても墜落しやすくなって当然である。

翼を翼端失速しにくいように改造するか、スピンや翼端失速させないように飛ばすかである

Cimg1518 高度さえあればスピンから回復できるというのは幻想である。
スピンから回復するには、
それなりの腕だけ+回転を止められる舵が残っていること+スピンを止めるまでの高度+失速から回復するまでの高度
が必要である。
高度さえあればスピンから回復するというのは、耐空証明を受けている民間機からの幻想である。
説明書通り作ると飛ぶわけがないというようなものまで売られている模型の世界では、本当にそうなのかどうかは、自分で確認しなければならない。



スピン対策

スピンからの回復は、実際にはかなり難度が高いので、スピン対策としては、機体の改造を除けばスピンに陥らないような機動をしないことが一番である。

Photo_2 速度が遅いほど失速しやすい。
速度が落ちてきてもエレベーターを引いていくと迎角が上がり高度を保てるが迎角が失速角度を超えると揚力が増えない割に急に抗力が上がるので速度がおちるので揚力が急に落ち、落下が始まるので迎角も急に増え、ばっちりと失速状態になる。


機体ににもよるだろうが、スピンはこの失速になる前の比較的低速のエレベーターを使った急旋回で起きやすいようだ。
失速から回復するときの旋回を加えて無理な引き起こしでも起きやすい。

スピンは、左右に失速のアンバランスが起き、しかもそのせいで起きる回転などによって失速状態で安定してしまって持続するときに発生する。
失速中なので、エルロンは効かない。
水平尾翼もほぼ同じ失速状態である。
垂直尾翼だけは向きがずれているので、垂直尾翼が失速するような回転でなければラダーだけは効くはずである。
スピンは、フライトシミュレーターでも練習できる。
リアルフライトでは簡単に機体の設定を変えられるので、失速させる機体を、やり方さえ分かれば簡単に作ることができる。

リアルフライトでの失速の練習

以前のブログの記事で紹介している
リアルフライトでフランケン零を飛ばす
まあ、零戦でなくてもスピンし易い機体はあるだろうが、個人的な趣味で零戦を推奨する。

この記事では、実際の零戦のように脚が左右別々に引きこむようにする方法も説明している。
スピンし易くする設定は最後の方である。(今見ると乱文、誤字や脱字が多い。ご容赦を m(_ _)m

Cimg7647 この設定は、もともとフランケン零と呼んでいる、ラジコンヘリから飛行機を始めた3年ちょっと前に、スケール機は難しいと知りながらついつい勢いで買ってしまった、飛行機としてはモーターグライダーに次いでの2番目の機種を練習するための設定である。



リアルフライトバージョン7.5の設定

上の記事ではリアルフライトのバージョンが5.5なのでバージョン7.5では画面がちょっと違っていた。
5.5で作った機体をそのまま7.0、7.5と引き継いできたので今まで気がつかなかったが、5.5でのViecle Pysical Scaleの項目が無くなっている。

Realflight75franken0

この項目は上のEditメニューの中のRescale Physics to の中で大きさを変えることで達成できる。
これは、一回セットするたびにどんどん大きさが変わるので、小さくしたら大きくしないと元の大きさに戻らない。
大きさは、下の欄の Read Only Parametersの中の Current Garphical WidthとCurrent Physics Widthに表示される。
前者は機体で決まる値で後者は今の設定を変えれば変化する。
フランケン零の推奨値は75%になる大きさである。
なお、画面(クリックすると大きくなる)では単位がmだが設定よにってはインチで表示される。これは OptionsメニューのUnitsをMetricにしてmとkg単位に変更できる。
また、また翼面荷重は燃料が一杯の時のオプションが追加され5.5のからのときとは値が違うが、これも OptionsメニューのFuel Levelを Emptyにすれば5.5と同じになる。
m単位でCurrent Physics Widthが1.61mになるの推奨値だが実際のフランケン零よりすこし飛ばしやすいくらいである。

縮尺を大きくして機体を小さくすると、どんどん失速がむずかしくなる。

スピンからの回復は、高度が必要なので模型では機体を選ばないとむずかしいかもしれないが、スピンや翼端失速しないような飛行方法は、原因を考えながら練習すれば、そのうち慣れるものである。

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