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2017年6月26日 (月)

ラジコン 他人の墜落は目の肥やし

RC墜落の科学

豊富な墜落の経験からラジコン飛行機の墜落を防ぐための知識をまとめてみる。

もちろん、自分の出なく他人の墜落の方がずっと多いと一応ことわっておく(説得力なさそうだけど ^^;
リンクで説明に飛ぶはずである。


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失速

機体の不具合や操作によって地面に向かって進行して墜落する場合を除いてほとんどの墜落は失速により機体のコントロールが困難になって起きる。

失速の原理

  • 失速は、翼の上面側を流れる空気が翼の表面から剥がれてしまい、揚力が減少する現象
  • 迎角が一定の角度に達すると発生し速度にはあまり関係しない
         迎角は水平線に対する翼の角度ではなく、あくまでも空気の流れに対しての角度である音に注意。
         これが理解できれば降下中の機体の迎角が見掛けより大きくなるのがわかるだろう
  • 速度を失うと書くが結果として速度を失う場合が多いだけで必ずしも速度と直接の関係はないことを理解しなければならない

失速の種類

  • 剥離の始まる前後の位置による分類
             
    • 後縁失速
      翼の後縁側から剥離が始まり、一般に失速特性は良い        
    • 前縁失速
      翼の前縁側から剥離が始まり、一般に一気に失速が進行する        
    •        
       
  • 剥離の始まる翼幅方向による分類    
    • 翼端失速
      剥離が翼端で始まると揚力を失い機体が傾くがこの後連鎖的に失速が内側に進む場合を翼端失速という。
      機体は急速に横転し揚力を失って墜落に向かう。揚力を回復するには速度だけでなく機体を水平にする必要があるためこれに陥ると回復の手間が増え、離着陸時には非常に危険である。
      翼の平面形状と翼幅方向の断面の形状によって起き易さが変わる             
    • 翼根失速
      最初に剥離を起こすのは翼根側で翼端は最後になる失速。この失速は機体が強制的に傾くことがないため翼端失速より遥かに対処し易い。
                  

速度と失速と回復方法

  • 失速は速度が低いから起きるのでなく、失速角になって揚力が減っても抗力は増え続けるので結果として速度が失われる場合が多い。
  • 失速して揚力が減ると機体は降下するので水平に対しての機体の角度が変わらなくても、風の向きは下からの速度が合成されるので迎角は大きくなり失速はますます進む。
  • このとき無理に上昇しようと機種を上に向けるとますます失速がひどくなり、この不適切な操作で墜落する場合が実機も含めて非常に多い。
  • 失速から回復する唯一の方法は迎角を小さくすることで、機首を下げることが一番有効である。
  • プロペラのパワーが十分大きければ、失速して翼の揚力が失われてもプロペラの推力だけで上昇することも可能である。
  • このときは飛行機として翼で飛んでいるのでなく、単にプロペラのパワーで飛んでいるだけである。
  • この場合でもプロペラの反トルクとして機体は開店しようとするので適切なエルロンの舵を当てる必要がある。

翼端失速からの回復

  • 翼端失速になると片翼を下にして落下するのでそのまま下向きに落下しても翼端失速は回復しない。
  • そこでまず機体を落下方向に対して水平にし、十分に迎角が下がったところで失速しないように注意しながら機首上げをして墜落を回避する。
  • 翼根失速でかつ失速特性の良い機体は自動的に機首を下げるので失速から自動的に回復し、十分な速度になったら機種をあげれば簡単に墜落から回避できるらしい
  • 速度が回復しないうちの機首上げは、墜落を確定させかねない。
翼端失速し易い 機体は先が細くなったテーパー翼で根元も先端も同じ太さの矩形翼は翼根失速になると一般に言われている。
実際には、主翼の先端側の迎角を下げる(捩じり下げ)ことで根元より後で失速させるような方法が良く使われたりして単純な形状の翼とは限らない。
ボンクラが作ったMon Amieとかいう飛行機は、翼が複雑にしかも片側が激しく歪んでいるような機体は高翼の矩形翼の翼形の特徴などは、言う以前の問題である。
ベテランに言わせると実際には、微妙に歪んで変な飛び方になっている機体も多いらしい。
おまけにたわんだりしたらその影響も当然ある。
人が乗る飛行機は、そういうことまで考慮して、考えられるどんな飛行状態でも安全に飛べるように、あちこち叩いて見るとがっかりするほどペコペコの安っぽい機体で実現しなければならない。
模型の場合は飛ぶと言っても気楽なのである。

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バッテリー切れ

離陸した途端にバッテリーが充電されてないのに気が付いてすぐに着陸ということは結構あることである。
ヘリやマルチコプターと違って飛行機は滑空できるので慌てて失速させないように注意して到達可能な中で一番良さそうなところに降ろせば良い。
出来れば、「着陸します」と叫べば、滑走路を空けてもらえるし、みんなわくわくしながら墜落着陸を見守ることができる。

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電気的接続

ラジコン飛行機のサーボや受信機のコネクターは、なぜか抜け止めが付いていない。
模型用だが本当のジェットエンジンを積み、自動スターターまで付いているような、凄いラジコンジェットでも抜けやすいサーボ用のコネクタをテープで巻いているのを見ると、同じラジコン何だなと妙に納得するが、外れる可能性のある配線は、予想される被害の大きさいに応じて抜け止め対策を講じるべきである。

受信機は、隣とぶつかって抜けにくいが逆にいうとこの密度が邪魔をしてしっかり刺さっていない原因になるので、必ずしっかり刺さっているのを確認して、飛んでる途中で効が聞いたり効かなかったりしないように注意が必要である。
確認にしたら抜く力が働かないように結束バンドやテープを使う方が良い。

延長ケーブルは抜け止め付きがあるものも市販されている。そうでなければ毎回点検できないところはしっかりテープで抜けないように巻いておくべきである。

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アンテナが効率良く動作するように付いていない

2.4GHzのアンテナは短い。長いケーブルが付いている場合も先端の一段と細くなっている数センチの部分がアンテナである。
金属だけでなく、カーボンも電気を通すので、アンテナの近くに置くとその方向の電波が弱くなる。
24_3 電波の広がり方は左のSo-netの無線LANの説明と同じで暗手の向きに対して直角に強く飛んで行く。
これは送信側も受信側も同じことである。

したがってアンテナなの向きはひとつしかない場合は垂直にたてた方が良い。
これだと遠くで垂直に上昇したり落ちたりしていると電波が途絶える危険が出てくるので、パークフライト用でない普通に遠方へ飛ばすための受信機はアンテナが2本付いている。
2本付いている場合はこの2本は向きを直行させさねkればならない。
平行にした場合はほとんど役に立たない。

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BEC容量不足による電圧低下

受信機やサーボの電源は、単独で取る場合もあるが、適切な動力用バッテリーから取る場合も多い。
そのときは、BEC(Battery Eliminator Circuitry)と呼ばれるDC-DCコンバーターの回路を使うことになり、適切なBECの使用は、配線も単純になり、信頼性も上がる。

しかし、適切に使用するにはBEC固有の問題もあるので注意が必要である。
受信機やサーボは5Vや6Vと言った電圧と消費電流が重要でこれを満足させる必要がある。
(5Vが基準のはずだが最近は、パワーを出すために高い電圧が、好まれる場合も多い)

電圧は単純な話しだが電流は少し注意が必要である。
電圧を下げるには、レギュレーターというデバイスを使うが、簡単で精度が高いのが3端子レギュレーターなどの単純に余分な電圧を熱として消費して安定した電圧を作りだすリニアレギュレーター式と、部品が少し増えるが直流を一旦、数10kHz~数MHz程度の交流に替えてオンオフの時間の制御で実効電圧を変えて平滑回路で直流に戻すスイッチング方法がある。
オフの間は電気を消費しないが、リニア式は入力と出力の電流が同じで内部の抵抗で余分な電圧を熱にして所望の電圧を作る。
このためリニア式は下げる電圧が大きいと発生する熱量がどんどん大きくなる。
飛行中のセルの電圧を3.7Vとし、出力が5Vの場合は、4セルの場合は3セルのときより33%で無く61%発熱量が増え6セルでは100%でなく182%も増える。

セル数が大きいと損失も飛躍的に増えるので、セル数が多い場合ほど発熱でBECが死ぬ可能性が高くなる。

比較的大電流を取り出すリニアレギュレーターは、耐えきれないほど温度が上がる前に保護装置が働いて電流を遮断すので、しばらくして冷えた後で自動的に回復する場合が多い。
しかし、冷えるのを待っている間は受信機の電源は切れるので、冷えて回復して受信機の初期化が済むまではノーコンになる。
墜落したのを見に行った時にはBECは何事も無く回復しているということになる。

したがってリニアBECの場合は、使用するバッテリーのセル数も考慮して必要な電流を十分見たしているか考える必要がある。

一方スイッチングBECの場合は、効率は書くセル数に対して90%以上も珍しくないのでセル数の差はあまり考慮しなくて良い。
BECを内蔵しているアンプ(ESC=Electronic Speed Controller)がモーターを駆動するのに十分な容量を持っているのなら、スイッチングBECの場合は、単に必要な受信機とサーボなどの最大の消費電流を満足させれば良い。

この点、スイッチングBECの方が安全である。
スイッチングBECの欠点は、ESC内部の構成が少し複雑になるので価格が高いことと電気的なノイズが発生することである。
スイッチングレギュレーターも安くて高性能なICに小さなインダクタンスやコンデンサを付けるのが普通になって来ているので価格差も低くなって来ていると思うし、ノイズも今のラジコンの周波数帯とは全然違うので悪影響は少ないと思われる。

なお、受信機やサーボのバッテリーを2セルの別ものにする方法もあり、信頼性が高まるように思う人もいるかも知れないが、管理しなければならない項目が増える分、全体としての信頼性が下がる点を忘れてはならない。
スイッチングBECでもモーターが回らなくなるような電圧までバッテリーが下がってもしばらくは受信機やサーボに十分な電流が供給される場合が多い(モーターの消費電流が桁違いに大きい=受信機はサーボは数時間持つ電流なのにモーターはたかだか10分ちょっとしか持たないから)。
自分の経験では、モーターのパワーが落ちたのに気が付いて不時着するまでのあいだにノーコンになった例を知らない。

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サーボの不具合

ラジコン用のサーボは位置を検出するのにポテンショという昔の音量の調節に良く使っていた可変抵抗器を使っている。
しょっちゅうこするので普通のボリュームよりは長寿命なものを使って欲しいところだがいずれにしろそのうち接触不良が起きてくる。
接触が悪くなると変な動き方をしたり振動したりする。
サーボが振動する原因はこれだけではなく、外力と回る力が同期してもなる場合があるが、まずはポテンショを疑った方がいいようだ。

サーボにもアナログサーボとデジタルサーボがあるが、デジタルといってもこのポテンショに相当する部分もデジタル化したものは滅多にないようで角度の検出はアナログで来た電圧をデジタル式に段階的に数値化して制御データとして処理している。
何となくアナログの方が精度が良さそうに思うが、それだからこそデジタルで細かく検出するにはむずかしい角度の検出にはいまだにアナログのポテンショが多く使われている。
制御もアナログで行うと、目標に近づいたときの電圧の差も小さくなるがそれを動かすための力は静止摩擦に打ち勝つ分大きくなければならないので、目標に近づいたときに大きな力が出る回路をアナログで作るのは大変で価格も高くなる。
それをICのマイコンでやれば電圧の検出部はICに内蔵されたアナログ-デジタル変換器でそれなりの精度で簡単に得られるので、あとは目標との差で同様な力を掛けようとプログラムで自由自在である。

あまり欲張り過ぎると、常に動いて飛んでも無く電気を消費する原因にもなるので実際のメカの負荷を想定して決めないとかえってロクでもないものになってしまうが、ちゃんと工夫すれば安く高精度のものができる。
どうせ受信機からの信号を処理する部分も必要なのでマイコンひとつで入力の処理も済むなら安いものである。
デジタルサーボはメーカーにとっても美味しいアイテムなのである。

ついでに、言うとそのうち振動して徐々に悪くなってくれると買い替えてくれるので大助かりである。

もちろん産業用のロボット用に使われるサーボにはポテンショでなくデジタルで検出するものもある(高いと思うけど)
飛行機の場合は、いい加減なサーボでも動いてくれさえすれば機体が自律安定性があるので、悪いのに気が付かないかもしれないが、シビアな操縦が必要なら、精度が良くて目標まで素早く動いてピタリと止まってくれるサーボが必要である。
もちろんサーボホーンがガタガタの機体のように舵がしっかりして無ければネコに小判であるが。

なお、目がが回るような激しいロールをする場合などは、舵にもそれなりの大きな力が掛かるので、それなりのトルクを持ったサーボが必要になる。

サーボの精度やトルクやスピードはパワーを食いがちなので消費電流を十分賄える電源が必要だということも忘れてはならない。

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舵のリンク機構やヒンジなどの舵関係のハード

サーボがいくら良くても舵がちゃんと動いてくれなければ、豚に真珠、馬の耳に念仏である。
まあ、外れない限り墜落には大きく影響しないだろうが、ガタや、軽く動くかなどは作るときやたまにはチェックした方が良い。

ガタをなくそうとすると精度も良くしないといけないのでヘリなどで普通に使うボールジョイントなどを考慮しなければいけないが、要は必用な性能を満足する中で一番安い方法を取るのが優秀な設計と言っておこう。
何でもいいものを使うのは楽だが、設計としてはぼんくらである。

飛んでる途中で舵が外れるということは、たまに目にすることなので(済みません m(_ _)m 飛ばす前には一通り注意すること。
ラダーなどは外れても着陸するまではあまり困らないが、エレベーターは外れると速度コントロールで上手く飛んでくれる機体でも大変である。

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パワー不足

モーターのパワーは垂直に上昇できるほどあれば、失速など気を使う翼無しで上昇することができるようになる。
これは、本来は翼のエルロンなどの動翼で機体をコントロールしているのだがそれが可能であれば墜落しそうな時に回避できる有力なツールとなる。
これほどパワーが強くなくても、より強いパワーはより大きな加速を生み出すので、失速から抜け出すのに役に立つ。

しかし、実際の飛行機は、模型ほど十分なパワーを持っていない場合がほとんどで、やっとこさ離陸してゆっくりとしか上昇出来ないものも多いので、離陸するだけのパワーがあれば、あとは腕の問題だという考えも成り立つ。

あまりにもパワーが強いと逆に機体をコントロールするのが難しくなる場合もあるが、腕の未熟なものにとってパワーは墜落を防ぐ役に立つ場合が多い。
(危険度も増すが)

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アンプ(ESC)の容量が小さい

BECは温度保護が入っている素子が多いがモーターのアンプは電流が大きくて余計な抵抗を減らすためにはコストがかかるので過温保護が付いていない場合が多い。
そのため、過大な電流が流れると破壊される。
破壊されるのはFETなどの耐熱温度を超えることで起きる場合がほとんどだと思うので飛行直後の温度や温度センサーを付けてログを取りことなどで温度が上がり過ぎていないかチェックすれば良い。
飛行直後に手で触るとやけどしそうな場合は無理な使い方だと思った方が良い。

夏は周囲温度も高いし空気の密度も薄いのでアンプに対しては過酷な条件になりなすい。

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モーターの焼損

モーターが物理的に壊れる以外は、ほとんどの場合が電流の流れすぎによる焼損で使えなくなる。
コイルなどの銅線の絶縁の被覆が溶けたり破壊されてレアショートが置き特性劣化の果て焼損する場合が多いようである。
ネオジウムのような強力だが熱に弱い磁石の場合は80℃くらいから減磁が怒り200℃くらいで磁力が恒常的に失われる。
の場合は合や、磁石が熱で磁力を失って大電流が流れる場合などである。

ブラシレスモーターは普通のDCモーターの整流子(コンミテーター≒ブラシ)の変わりに位置検出装置の信号により磁界を電気的に回転させることで制御するもので、高い効率と長寿命が特徴で最近の大出力が必用な動力源として大電流制御デバイスの進歩により近年急速に普及しており、ラジコン用に使われたことで電動ヘリがようやくまともに飛ぶようになった。

位置検出は空用ラジコン用の場合は、高速での使用しか無いためか、コイルの逆起電圧を利用して専用のセンサーを使わないのが普通である。


24_3 (図のクリックでこの図のリンク先へ)
特性は、DCモーターと同じで、③停止時(停動時)に最大の電流が流れトルクも最大である。
図は電圧が一定のときの負荷トルクに対する電流、回転数、出力、効率のグラフである。
速度が上がるにつれトルクは直線的に減少する。
大きいものやピッチの強いもの、枚数の多いプロペラを使用すると回すのに必要なトルクも増えるので釣り合いは右側に移動する。
この図では表示されていないが、電圧が変化すると回転数を示す紫の線は平行に移動する。
電圧が半分になれば③の位置は半分になり、出力はトルク×回転数の単純な積なので原点と③を結ぶより小さな山になる。
効率は、出力/入力で入力=電圧×電流なので原点と③を結ぶより幅の狭い山となる。
赤の電流の線は変化しない。電圧が倍になれば、そのまま右側へ延長すれば良い。

電圧が上がると回転数が上がるがプロペラの場合はより多くの空気を吐き出さなければならなくなるためトルクが必要になり釣り合うところは少し右に移動する。


まあ、こんなことがわからなくてもセル数を上げればモーターが発熱するのは何となくわかるだろうが、セル数をいくら無謀に増やそうとその分スロットルを押さえれば、セル数を増やさなかった場合と同じである。

ベアリングなどが持てば、モーターが壊れるのは、ほとんどがコイルの焼損で、稀に磁石の減磁があるかもしれないがどちらも温度の問題である。

空用の飛行機の場合は、風をモーターに呼びこんで空冷するのが普通であり、その分自然冷却より高いパワーで使用できる。
夏は冬より当然壊れないパワーの限度が下がる。

モーターの場合も無理な使い方かどうかは温度を見ればわかる。

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舵の効き過ぎ

舵は同じ量でも速度が速いほど効きが強くなる。
3D機は低速での舵の利きを良くするため大きな舵の設定をしているがこれを普通の飛行中にやるとものすごい速さで回転しコントロールできなくなって墜落する。

練習して意図的にやるのは(機体が持つ分には)構わないが、初心者が犯し易い誤りでもある。

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縦の安定性(重心の不具合)

普通の機体は自律安定性により上下の姿勢を保とうとする。
このことは、ほとんどの機体で重心が主翼の余力の中心より前にあることで達成している。

揚力の中心は非対象翼の場合は迎角で移動するので(大体は前に移動する)その分余裕を見ておかないとエレベーターを引いたときに不安定になる。

縦の安定が無いと、下降するか上昇するか中止よりも離れようとする動きになるので必死に操作し続けなければならず、根負けして墜落する原因になる(あっという間に墜落する場合もある)。

かといって重心を前に置き過ぎると水平にするために水平尾翼は下向きの力を大きくしなければならず抵抗が上がる、と言っても模型なので燃費はあまり問題にならないので、重心が離れているためエレベーターの利きを大きくしないと姿勢が変わらず動きが鈍くなることだけ考えればいいのかも

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横の安定性

横の安定性は
  1. 重心より上に揚力の中心を持ってくる
  2. 上反角を付ける
  3. 後退翼にする
などで得ることができる。
あまり横の安定性が良いと機動性が悪くなるので、そこは自分の好みで良い、
と言っても機体を自分で作る人は多くないので買って来たままが多いだろう。
したがって横の安定性を望むならそういう機体を買うことになる。

横の安定性で問題になるのは失速の項で述べた翼端失速である。
機体を傾ければ揚力が減るので単純にそれで落ちて行く場合もあるが翼端失速は片側の揚力が落ちているので簡単に姿勢を回復しない。
下手にスケールを追求するとスケールと物理現象は比例しないので実機は良く飛ぶのに何でこんな良良く落ちるのだろうと悩むことになりかねない

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機体のカウリングなどの風圧面の変形

飛んでるときに機体の形状が変形すると、当然その影響を受ける。
普通は、問題になるほど、大きな変形はしないだろうが、へなへなのカウリングのせいで飛行中の舵の効きが素直でない変な効きになった実例があるので、一応注意として上げておく。

変形ではないが、フクロウ
の頭のように著しく流線型から逸脱している場合も、速度によって空気の流れが層流から乱流に変わる(流体力学でのレイノルズ数に関係する)ことで、飛行特性が大きく変わる場合もある(実際に測定はしていないので、あくまでも予想である)。

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モーターマウントなどの振動

完全にバランスが取れたプロペラを完璧に制御出来たら振動は発生しないかもしれないが、実際には振動の発生源を完全になくすことは不可能である。

怖いのは共振現象である。
これは、発生減の振動の周期がそれを保持している系の固有の振動数と一致した時に大きく振動する現象である。
モーターマウントの場合は、モーターが回すプロペラのアンバランスや、モーターの制御方法の不完全さからくるパワーのアンバランスは、回転数が固有振動数を決めるが、モーターマウントの構造自体が待つ固有の振動数と一致するとブランコを大きく揺らすときのように振幅がどんどん大きくなる共振になる。

共振は小さな力でも構造自体の振動と重なってどんどん大きくなって構造を破壊するか構造の固有振動数が変化するほど変形することで振幅の増大が止まるかするまで大きくなる。
頑丈に作れば固有振動数が上がると同時に振動時の減衰エネルギーも大きくなるので、振幅が増え続けることがないが、その分構造物としては重量がかさむ。

力が掛からないところならふにゃふにゃにするのもひとつの方法であるがモーターマウントは、素直に頑丈目に作った方が良いかも知れない。
飛んでいる最中にモーターマウントが壊れて共振周波数が外れてモーターだけが飛んで行く羽目にならない経験をしたら、「下手な考え休むに似たり」と思うに違いない ^^;

サーボの場合は、エルロン用で起きる場合が多い。
単にサーボ内部のポテンショ内部の不具合の場合が多いかもしれない。
これが起きても、すぐに墜落することは少ないかもしれないが、共振は確実にサーボのポテンショの寿命を縮めるので素直にサーボを交換した方が良い。

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剛性不足

剛性が高い機体は舵の効きも良く、バルサ製の機体の方が発泡製よりも操作性が良いような気がする原因かもしれない。
剛性不足は、ときに変な振動を誘発することもあり、ない方が良いが、かといって重く作ると様々な無不具合が出てくる飛行機では無暗と頑丈にするのがベストとは言い難い。
旅客機などの主翼は、気流の悪い時には見ない方が良いくらい揺れているし、戦闘機でさえも妥協の産物である。

ま、落とした時の言いわけにはなる。「だって自分の思っているようにうごかなかったんだもん」

飛行中に機体が壊れるのは剛性不足とは言わない。強度不足である。


旅客機の場合は、主翼が完全に万歳をしてるとしか思えないほど反っても強度的には待つらしい。
この場合は剛性不足と言わずに、しなやかというらしいが、この方が乗り心地は良いという話しも聞くが、実際には、根元付近の動翼を細かく動かして飛んでいるようで、そう簡単な話しではなさそうである。


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翼端失速

翼端失速は失速の項でも説明したが墜落の原因としては大きいのでここでも説明する。
機体を傾けると翼の揚力が斜めになるので重力方向成分が減少して落ちて行くが、これは翼端失速とは限らない。
翼端、失速は片側の翼の先端が一度失速すると次々と内側に向かって失速が広がる現象である。
これに陥ると、機体が突然片翼を急速に下げ、多くの場合クルクルとスピンして回りながら落ちて行く。

スピンは翼端失速し易い機体でなくても片側の翼の揚力が無くなるような状態で発生するが、その回復方法はまず降下速度を少しでも下げるためにスロットルを戻し、失速している側の翼に揚力を戻すためにラダーを反対方向に向けるなどして回転を止め機体を水平して速度の回復を待ってサイド失速しないようにゆっくりと機首上げというのが標準の手順ということになっている。

翼端失速し安い機体は、コロコロとこの失速に入り易く抜けだすのも厄介である。

機体が水平に近いままこの状態になると、機体が水平のまま落ちて行く枠なので迎角は90度近くになり、重心が後ろに合ったり、スピンの後パワーを上げて機種を起こすとフラットスピンとという状態になる。

この場合は、回復がさらに困難である。

ディープストール

ディープストールは失速(Stall)の中でも、例えば水平尾翼が上の方に付いているT尾翼機では主翼の発生する乱流に水平尾翼が覆われて揚力が減少し機種が上を向くことでますます深い失速に入るような危険な状態になることがある。こういう状態を指す。
機種が下を向けば迎角が失速角以下になり速度も増えて失速からの回復が容易になるがでディープストールでは失速からの回復が困難で墜落が発生し易い。


スピン

失速した時にクルクルと回りながら落ちるとスピン(きりもみ)という回復に手間取る状態になる。
回復のしやすさは機体によって異なる。回転と反対方向にラダーを切ると良いらしいが、あっという間に地面に到達するようなところを飛んでいるラジコンで、自動で回復しないような機体には、起きて欲しくない事態である。
スピンも重心が後ろ寄りだと機種が上がってほとんど水平の状態で揚力を失って水平に回りながら落ちて行くフラットスピンになる。
この状態になったら行動がいくらあっても回復が不可能な機体も多い。
ラジコンでのフラットスピンやスピンから鮮やかに回復する妙技は、実際には回復し易い機体を無理にスピンさせている場合がほとんどに違いない。
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