目的地へのGoogle map道案内を一発で立ち上げる
目的地へのGoogle map道案内を一発で立ち上げる
グーグルマップは、スマホ(タブレット)でもパソコンでも使える、今や道案内に欠かせないツールであり、使っている人も多いだろう。
スマホなどGPSが付いた機種では、現在地からの道案内をしてくれる。
Androidの場合は「OK グーグル 東京タワーに行きたい」というだけでも道案内してくれるが(OKグーグルを有効にしておく必要はある)、予定を前もって立てている場合は、最近検索した場所の中から選ぶということもできるが結構面倒くさい。
そこで、特定の場所への道案内を一発で立ち上げる道案内を前もって作る方法を調べた。
https://www.google.co.jp/maps/dir//35.658886,139.745787
東京タワーへの道案内
交通手段を選んで東京タワーに行く。
スマホなどのGPS付きのモバイルでは現在地から、PCなどでは出発地を選ぶ画面が出る。
https://www.google.co.jp/maps/dir//35.658886,139.745787/data=!4m2!4m1!3e3
上記東京タワーへの道案内で公共交通機関使用の条件を追加
https://www.google.co.jp/maps/dir//35.697850,139.771179/35.658886,139.745787
東京タワーへ道案内の移動手段を車に変更。経由地として万世橋交差点(秋葉原)を追加。
URL形式なので、グーグルマップが起動するほとんどの端末で動作する。
これをQRコードに変換すれば画面や印刷物をスマホなどで読めば
なお、ここでの内容はあくまでも個人で調べた方法なので、そのうち方法が変わったり間違いが含まれている場合もある。
あくまでも自己責任で使うということが前提である。
簡単な道案内指定方法=標準的なURL指定方法
パソコンでグーグルマップをブラウザで開くときにアドレスバーに表示されるURLを使って指定する方法
説明を簡単にするためにGoogle ChromeをGmailを使うことを前提としている。
Andoridの場合はデフォルトでそういう機能が選択されている場合が多いので問題は少ないがそうでない場合は、ちょっと工夫する必要があるかもしれない。
フォーマット
https://www.google.co.jp/maps/dir/場所のリスト/@で始まる表示中心にする場所とスケール/date=で始まるデータオプション |
黒い文字がグーグルマップの道案内を呼び出す部分で、赤字がそれに渡す道順の条件である。
赤字の条件は / で三つの項目に分けられているが、省略するとデフォルトの値が採用される。
特に重要なのが場所のリストでここに出発地、経由地、目的地を順に指定するが、これも省略するとほぼ期待通りのデフォルトの動作になる。
たとえば、現在地から東京タワーに行く道順は
https://www.google.co.jp/maps/dir/現在地/東京タワー |
出発地をブランクにすると現在地が選択されるので、もっと短縮できて
https://www.google.co.jp/maps/dir//東京タワー |
地図の表示は、下手に指定するよりもグーグルマップに任せた方が良い。
交通機関の指定や出発時刻の指定はdate=パラメーターで指定できるようだが複雑なので、あきらめたほうが良い。
現状では、グーグルマップの画面で選べるのでそれほど困らない。
目的地は、名称が使え、グーグルマップは全国の色々な場所を知っているので目的地に
秋葉原、メイド喫茶
と指定しても、何軒かの候補を表示してくれる。
このフォーマットはグーグルマップが認識できるURLなので、ブラウザに渡せばよくアドレスバーにコピーすれば良いだけだが、スマホなどではコピーが面倒なので、URLでブラウザが起動するgmailなどにメールを送って、URLをタップして開くか、QRコードにして画面に表示してスマホで読み込むなどの方法にした方が簡単である。
ただし、本来URLは漢字が使えないので、漢字に対応していないブラウザなどでは、使えない場合がある。
またURLを認識しないメールソフトでは、クリックしてもグーグルマップが開かない。
とは、いえこんな程度のことで使える場合も多いので、試していただきたい。
URLで使える文字
URLはインターネット上で特定のサーバーなど(リソース)に正確にアクセスするための住所のようなもので、それに渡すパラメーターなども含めることができる(その場合本来URLで無くURIというべきかもしれない)。
URLが作られた当初、日本語などの必要性が想像できなかったので、2バイト系の日本語は本来そのままでは使えずURLエンコード(%エンコード)という方法を使って1バイト系の文字に変換する必要がある。
また、 !*'();:@&=+$,/?%#[] の記号は文字としてでなく特別な意味を持つ記号として使われることにも中止しなければならない。
たとえば / は区切りとしての意味になるのでたまた名称に使われていてもそのままでは区切りと見なされてしまう。
URLエンコードについて詳しくは、
パーセント記号を使ったURL(URI)エンコード・デコード方法
などのサイトを見てほしい。
幸いなことにグーグルクロームは、ほとんどの場合日本語を受け付けてくれるし、記号を文字として使いたければ2バイト系の全角文字として使えば文字として認識してくれる。
渡す項目の説明
これまでの説明で、場所のリストはかなり適当な方法でも受け付けてくれることが分かると思う。
そうは言ってもちゃんと使うためには、原則を理解しておいた方が良い。
場所のリスト
場所のリストは場所を / で区切って出発地、経由地、目的地の順で場所をならべたものである。
省略したときは、おおむね期待通りの結果となるはずだがが一応それを記す。
- リストの先頭にある場所は出発地、最後は目的地、この間が経由地になる。
- リストがひとつしかない場合は、出発地のみの指定で、目的地を要求する表示がでる。
- リストが二つある場合 出発地と目的地が指定される。
- リストが三つ以上ある場合 出発地と目的地と経由地が指定される。
//のように項目の中身を省略すると、その場所に応じてその項目を指定するように促す表示のある画面が出る。
ただし、出発地に関しては端末(表示するスマホやPC)がモバイル端末(スマホやタブレット)の場合は、グーグルが推測した現在地が目的地として選択される。
スマホなどに道案内させるには、出発地を // とするのが良いだろう。
場所の指定方法
場所は、緯度経度、郵便番号、住所、名称 及び、これらの組み合わせであらわせる。
あらかじめ道案内を作成する用途では、場所があいまいなのは出発地くらいだろうから、あいまいな指定が役に立つことは小さいだろう。
指定の方法で一番確実なのは緯度経度の指定である。
漢字の必要性がそもそも無いのでURLエンコードの手間もいらないので、不特定多数に対しては、絶大である。
欠点は、緯度経度と実際の場所の関連が普通の人間にはわかりにくいことである。
緯度経度自体はグーグルマップで調べたい場所をパソコンでは右クリックして「この場所について」をクリックするとと住所などとともに表示され、スマホなどでは、調べたい場所を押し続けると上の方のテキストボックスに表示される。
この緯度経度をスペース(空白文字)を取り除けばURLで使える緯度経度になる。
一応緯度経度で使える表示方法を以下に示す。
緯度、経度
表示 | 説明 |
35.658590,139.745404 | 桁数は適当で良い。南緯と西経は数字の頭に -を付け負の値で示す |
35.658N,139.7454E | 南緯は S、西経は W N,S,E,Wの文字は数値の前でも後でも良い/td> |
35°39'30.9"N+139°44'43.4"E | 入力が面倒だが 度、分、秒も使える。 °や ″は2バイト文字なので変換が必要 +は、空白をあらわす。 , を使った区切りと同じ |
@で始まる表示中心にする場所とスケールに関する項
あまり使う必要が無いと思うが、表示中心位置の項についてわかったことを示す。
@場所の緯度経度,nnz |
赤字が必要に応じて入力する場所である。
緯度経度は、なぜか上で述べた一番上の形式以外はエラーでこの項目が無視される。
(nn)は一桁または2桁の数字で1~22の数字のようで大きいほど拡大率がでかい。
date=で始まるデータオプション
ここに適切な値を記すことができれば、車や電車の移動手段や有料道路を通らない設定ができる。
残念ながら、その方法は暗号じみていてわかりやすく解説されているものも見つからずグーグルに問い合わせてもなしのつぶてである。
しかし、これを解析した奇特な人がいることをYahoo知恵袋で教えて貰った。
New Google Maps URLs - Introduction https://mstickles.wordpress.com/2015/06/12/gmaps-urls-intro/
残念ながら自分の読解力が貧弱なことと、十分な解析ができていないために良くわからない部分が多いが、自分で理解できたことを記す。
もっと詳しく知りたい人は上のサイトで確認してさらに研究してもらいたい。
データオプションのフォーマット
/data=で始まり次の項の集まりである。
オプションの開始文字 | インデックス | データタイプ | 値 |
! | 数値? | b=バイナリデータ d=10進数 e=順番のオプション j=日時を表す通算データ m=マーカー s=文字 |
値 |
まあ、何のことやら説明している本人が良くわからいので、わかる人に解説してもらいたいが、取り敢えず、使いたくなるようなオプションを幾つか記す。
コピーしてURLの最後に貼りつければ記したように働くはずである。
意味 | 値 |
移動手段として公共交通機関を使う | /data=!4m2!4m1!3e3 |
移動手段として車を使う | /data=!4m3!4m2!3e0!4e1 |
移動手段としてできるだけバスを使う | /data=!4m4!4m3!2m2!4e2!5e0 |
高速道路も有料道路も使わない | /data=!4m4!4m3!2m2!2b1!1b1 |
移動手段として上記の車を指定して経由地を指定した場合は、PCでは意図通り表示されるが、タブレットでは経由地が省略される。
タブレットの場合は、車の指定をしなければ、経由地は公共交通機関では働かないようなおの上手くいくようだ。
この原因が何なのかは不明である。
こういうことも含めて、このオプションの使い方は、不特定多数に使うのはよく考えた方が良いだろう。
このURLの使い方
グーグルマップは、端末(スマホやPCなどのプラットフォーム)に関わらず、グーグルマップが立ちあがるAnndroidやiOS、Windowsパソコンで、ほぼ同じように使うことができ、説明してきたURLを入力してやるだけでそれに応じた道案内が立ち上がる。
メールに書く
URLは、URLらしき文字列を自動的に判断するgmailのようなアプリを使えばクリックするだけで起動する。
たとえばgmailはそういう機能を持っている。
グーグルクロームのように日本語を正しく処理できるブラウザの場合には、URLに漢字などの日本語を使用できる。
必要なだけURLとその説明をメールで送れば(自分が使う場合は自分宛てにする)それを開いてクリック、もしくはブラウザにコピーして貼りつけることで使用できる。
QRコードにして読み取る
デンソーウェーブ公式のQRコード作成サイト https://m.qrqrq.com/
QRコード読み取りアプリはすでに入っている人も多いと思うが、このデンソーさんのページも紹介している、
公式QRコードリーダー”Q"
が、読み取りが早い。
URLへの日本語の使用
実は、グーグルクロームなどでは、URLの中の日本語などは、正しいURL形式の文字に変換しなくてもほとんどの場合適切に処理してくれる。
従って、そういうブラウザを使っていれば、不特定多数を対象にしなければ日本語をそのまま使える。
たとえば、東京タワーへの道案内は、
https://www.google.co.jp/maps/dir//東京タワー
を
https://www.google.co.jp/maps/dir//%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%BF%E3%83%AF%E3%83%BC
と書かなければならないが、グーグルクロームを使っていれば日本語の文字を受け付けて内部で変換してくれるので上のままで良い。
実はWindowsのIEの最新版でも基本的に日本語の混じったURLを受け付けてくれる。
上のリンクで正しく東京タワーへの道案内が始まるなら、それは日本語のURLを受け付けてくれるので、無理に変換しなくても良い(ただし、不特定多数には使わない)。
謝辞
まだまだ中途半端な記事に名前を出して良いかわからないのであえて名前を伏せるが、Yahoo知恵袋でとっかりのヒントを教えていただいたお二人に感謝します。
なお、その記事は「Google Mapの道案内のURによる指定方法」でググれば出てくる。
住所などによる場所の指定の例
東京タワーへの例。
https://www.google.co.jp/maps/dir/現在地/東京タワー | 名称で指定 |
https://www.google.co.jp/maps/dir/現在地/105-0011 | 郵便番号で指定。範囲が広いのでこの場所は近くの増上寺になる |
https://www.google.co.jp/maps/dir/現在地/東京タワー、〒105-0011 東京都港区芝公園4丁目2-8 | フルで記載 |
「現在地」は、このややこしい名前をつけた有名な施設ができない限りはそのスマホなどにとっての今いる場所となる。
経由地の指定
経由地は複数指定可能だが、これを指定して道案内を作ると、経由地に到達するたびに道案内が中断されるようだ。
そのため通過地点的な使い方を想定していると、経由地に来るたびにスマホで経由地を解除しなければいけなくなる。
資料
ここからは、自分が忘れないようにするための資料である。
やや、専門的なので興味が無い人には役に立たない。
Googleが公表している別のURのパラメーター
Google Maps APIsというAPIという説明の中でURLの一部のパラメターに言及している。
APIはプログラムやホームページの中でグーグルマップを使用するためのものだが、一部URLに使えるものがある。
フォーマット
https://www.google.com/maps/dir/?api=1&パラメータ |
形式がさっきとはまったく違うが、出発地や目的地も含めてすべてパラメーターとして渡す形式である。
パラメータはパラメータの種類をあらわす文字とその内容で構成され、複数のパラメータは&で結合される。
パラメータの文字 | 説明 |
origin= | 出発地の情報で、緯度経度、住所、名称が利用できる。 ブランクなら入力を促す画面が開かれる。 (現在地と過去の検索地などが表示される) |
origin_place_id= | オプションで出発地を識別するテキスト識別し なんのことかこんな説明でわかるわけないと思うけど |
destnation= | 目的地で指定方法はoriginと同じ |
destination_place_id= | オプションでoriginのときと同じ |
travelmode= | オプションで以下の値のどれかを取る driving 車による移動 walking 徒歩による移動 bicycling 自転車による移動 transit 公共交通機関による移動 省略したときはGoogle Mapがそれまでの傾向などを見て適当なものを選ぶ |
dir_action=navigate | オプションで出発地が指定されていないかで、状況に応じた道案内かプレビューを表示する ま、何のことか理解できていない |
waypoint= | 経由地を指定する。複数ある場合は、縦棒 | で区切る |
waypoint_place_ids= | オプションでwaipointのときと同じ |
移動手段を暗号じみた方法でなく指定できることはすばらしい。
東京駅から東京タワーまでの神田駅と秋葉原駅を経由して徒歩で行く場合の例を示す
https://www.google.com/maps/dir/?api=1&origin=東京駅&destination=東京タワー&waypoints=神田駅|秋葉原駅&travelmode=walking |
移動手段のほかに出発時間の指定などができるかもしれない古い方法
説明が一番豊富だが、2011年9月21日のアーカイブなので古く一部しか有効でないようだ。
http://web.archive.org/web/20110903160743/http://mapki.com/wiki/Google_Map_Parameters
参考のために記す。
>
URLフォーマット
http://maps.google.com/maps??パラメータ |
パラメーターの中での区切りは & である。
これで3つめだが、サーバーのアドレスが先頭からして3つとも違う。
パラメータの文字 | 説明 |
saddr= | 出発地の情報で、緯度経度、住所、名称が利用できる。 ブランクなら入力を促す画面が開かれる。 (現在地と過去の検索地などが表示される) |
daddr= | 目的地で指定方法はoriginと同じ< |
dirflg= | 移動手段のオプションで以下の文字 h ハイウェイを使用しない t 有料道路を使用しない r 公共交通機関を使用 w 徒歩 b 自転車を使用 h と t は他のオプションと重複して使用可能 |
now すぐに出発 dep 出発時間指定 arr 到着時間指定 |
|
mm/dd/[yy]yy 形式 |
|
hh:mm am|pm 形式 |
|
t= | 地図の表示モードで以下のどれか m 地図 k 衛星写真(航空写真) h ハイブリッド p 地形 kとh、mとp は同じ表示なるようだ。 |
よさそうな機能に見えるが、動作を確認できなかったものには打ち消し線を施した。
本当に使えないのか使い方が悪いだけなのかは不明。
例
http://maps.google.com/maps?daddr=35.681196,139.767028&saddr=35.658837,139.745136&dirflg=r |
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