RYZE Tello 初飛行まで その4
目次
RYZE Tello 初飛行まで その1 概要
RYZE Tello 初飛行まで その2 必要なもの
RYZE Tello 初飛行まで その3 セッティング
RYZE Tello 初飛行まで その4 飛ばし方のヒント(このページ)
Telloアプリの設定と飛行性能
今回は、Telloの楽しみ方について
前回まででおおよそ飛ばす準備は完了するはずである。
今現在は、アプリに多少問題はあるが、改良してもらえれば、そんなもの見なくてもほとんど迷わなくなるだろう。
Telloアプリの画面である。
スロットルの位置は、デフォルトのモード2から日本で一般的なモード1の右スロットルに変えてある。
左右の丸い塩の中に左右の親指をおいて親指を動かすことでプロポのジョイスティック代わりとなる。
最初に置いた指の位置が基準になるようで、操作性は意外と良い。
右上は、録画スイッチでその横がカメラとビデオモードの切り替え、さらにその横が録画を見るためのスイッチである。
録画はすべてスマホ側に保存される。アルバムのアプリなどで見たり共有のために送ったりすることになる。
離陸は左上の離陸ボタンを押すと現れる、画面真ん中の横に細長いスライドを右になぞると、一瞬の間をおいてTelloのプロペラがうなりを上げ、1m弱ほどの高さに上昇する。
10mの高度は測れるということだが、下のデコボコにも反応して高さが変わるようだ。ただし加速度センサーなども見ているのでいきなり高度が変わるということはない。
迷いつつも、高度が変わったかなと考えながら補正しているようでそれがわかれば結構愛らしい動きである。
着陸はスロットルを下げ続けても良いし、左上の離陸ボタンが飛行中は着陸ボタンに変わるのでそれを押すと普通の着陸と手の平への着陸を選択できる。
手の平を選択すると中表示が出て了解すると手の平に着陸できる5秒間のカウントが始まる。
この簡に手を期待の下に置き、上げるのでなく静かに下げるくらいの気持ちでいた方がきれいに手の上の着陸してくれる。
Telloアプリは、ありったけのスマホなどにインストールしてもWi-Fiに繋ぐ設定さえすればどれからも操作できる。
ただし、スロットルのモードを変えた場合は、すべてのスマホでモードを統一されているのを確認しないと、いきなり壁や天井に向かって突進させることになる。
意図した動きと違う場合は、とっさに対応するのは難しく、スマホの相性テストのおかげで何度も壁に激突させた ^^;
機体が小さく、ほぼ対称形なのでうっかりすると向きを間違えてこれまた壁に激突させることになる。
DJIのドローンと違って衝突防止装置が付いていないのである。
もっともそんなものがついていたら家の中では厄介なだけかもしれない。
ラジコンフライヤーのオッサン達には、スマホのタッチと言うのは、少し苦痛かもしれない。
そんな人向けにスマホと連携して使うゲームコントローラーのようなものがある。
iPhone用のは悪い評判は少ないが(単に利用者が少ないだけかも知れないが)Android用の他社製品(専用ではなさそう)の評判は悪い。
画像の遅延
この機種に売りのひとつは、画面を見ながら操るFPV機能である。
航空法の規制で200g以上の機体は許可が必要だが、この機種は実測87g程度なので屋外でも堂々とFPVできる。
画像はWi-Fiのデジタル伝送なので遅延が発生し、正確に測ったわけではないが0.2秒程度と言ったところか。
ただし、スマホの画像などの処理能力によっては、ときどきもっと大きな遅延になるので、FPVでシビアに飛ばそうとしてら高性能スマホで裏で動いているプログラムを極力殺すなどの対策が必要だろう。
飛行機はラジコンより実物の方が,どこを飛んでいるかよくわかるし、速度やフラップ、着陸の角度など、指示が至れり尽くせりなので操縦は簡単だが、Telloの画面はカメラの首を振ることもできないのでFPVの方が簡単とは言い難い。慣れが必要である。
それでもどこに向かって飛んでいるという情報は役に立つし面白い。
屋外での飛行
屋外での飛行は風が無いときと、うるさいくらいに取り説に書いてある。
実際どうなのか、こちらの要望と言うよりお天道様のせいで実験する羽目になった。
結果は動画の通りかなり優秀である。
機体の底部についた、ビジョンポジショニングシステムとかいう装置で視差による高度と地面の模様を見ることによる位置決めの方法だと推測するが、これが、DJIとのコラボだと自慢するだけのことはあるということだろう。
さすがに離陸直後は、機体が流されるので位置の特定が難しいようだが、機体を風に傾けて、水平速度を下げてやれば位置を捕まえて驚くほど正確にホバリングを維持してくれる。
試験の時の風速は吹き流しが真横、風に強いヘリにとってはどうってことない風だが、飛行機は、普通の飛行機では風上に速度を上げて着陸させないと難しい、かなり神経を使う風である。
ヘロヘロ号などもみくちゃにされる、とても勧められない風である。
電波の到達距離は風が強かったので通称:北●鮮まで拉致されると当分戻って来れなくなるのでテストしなかったが、30mを超えると電波の警告が出始めるようだ。
ラジコンの電波くらいしか飛んでいないはずの場所としては、50mくらい飛ぶんでしょうか?
もっともそんなに離れるとFPVでないと機体の向きがわかりにくいので実用的には取敢えずは充分そうです。
どうしても距離を延ばす必要があるなら、電池式のWi-Fi中継器が役に立つかの検討が必要になる。
設定
歯車マークを押すと現れる設定に関しては詳しくは説明しない。
この中のJoysticksがスロットルのモード1とモード2の切り替えである。
ドローンのボタンを押すと特殊な飛行が選択できる。
手で投げるとか、宙返りとか、行って戻ってくるとか、省もなさそうそうなものまで含めていくつか載っている。
ここら辺はプログラム次第なので作ろうと思えば、いくらでも作れるはずである。
プログラムもMITで作成したScratchというプログラムのサポートをしていてRYZEの取り説のダウンロードページに簡単な説明のPDFがある。
Scratchは、初心者向けのプラグラム言語(?)で視覚的にプログラムを作れるようである。
なんか子供だましのような物にも見えるが、GPSの機能が付いていないTelloには工夫のし甲斐がって面白いかもしれない。
Scratch日本語紹介ページ
以上